囁き
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2002年05月18日(土) 会う

 あまり変わってはいない様子だった。髪の色が変わっているだけ。僕も、何も気にせずに話し掛ける事が出来た。
 たいした話はしていない。ただ、笑顔だけがしっかりとあった。安心した。確信が持てたから。心から笑えていると。許すも何も、もうほとんど考えてはいないのかもしれない。ただ、自分で許す事は出来ないけれど。それでも、彼女は笑顔で、普通に接してくれた。

 ほんの一時間。たいした話はしてない。もう、会う事は無いだろう。それでも、僕はまた、前を向く事が出来る。笑顔でいる事を知る事が出来たから。己を責める事も、わずかかもしれないが、減る事だろう。

 行けない理由が、またひとつ、減った。俺の道。傷つけ、落としてしまった人々。けれど、僕は僕の道を走らなきゃいけない。空高く、風を受けて飛ぶ事。孤高に、唯、孤高に。心のわだかまりが、一つ減った。さらに高く行けるはず。

 これからも笑顔を忘れないで。幸せに。それが、僕が願う事。


2002年05月17日(金) 人殺しと昔の夢と傷跡と涙

 昔の夢を見た。僕が、一人の『人間』を殺した・・・存在を抹消したときの夢。

 もう何年になるだろう。たかが三年というべきか、もう三年というべきか。一人の『人間』の存在を、消した。僕自身が。

 多重人格の友人の人格の一人を、消した。危険な奴だった。自ら・・・彼女のものであり、他のものでもある体を傷つけ、落とそうとした。どんな説得も聞かず、俺は、存在を消した。どうすればいいか、それは、わかっていたから。ただ、優しく包めばいいと。わずかに心を許したとき、彼女は存在意義がなくなるということを。残ってくれるかもしれないとは思った。けど、消えた。

 俺は、あいつを殺した。


 そのときの話を夢に見た。目を覚ますと、わずかな涙と腕のうずき。傷跡が、赤くなっていた。酒を飲んだときに顔が赤くなるように、そこだけがただ、赤く。

 なつか・・・しいな・・・


2002年05月16日(木) 願い?

 考えた結果、今週の土曜、昼飯くらいは食べないかと誘った。OKがでた。

 考えた。けど、少しは話をしないと、後悔するだろうから。とはいえ、ここまで踏み切るのは、かなりの時間がかかった。理由は・・・面子とプライドとでも言えばいいのだろうか?

 どの面下げて言えばいい?昔の事とはいえ、あいつを自殺未遂まで追い詰めたのは、僕なんだ。ってね。

 一番嫌いなんだ。多すぎるプライドや、面子にこだわる事。くだらないと思ってる。けど、縛られてる。恐怖も相まって、ただそれだけのことが言えない。

 けれど、後悔だけはしたくない。どんな話をするのかは、わからない。けれど、一時間くらいは合って話すだろうね。


2002年05月15日(水) 歴史

 授業なり、TVなり・・・接する機会は多いと思う。ふと、思う事がある。

 歴史に名を残す偉人達。彼らは、一体何を考え、進んでいったのだろう?
 誰もが悪やおごりという人達。彼らは何を望んでいたのだろうか?
 そして、名すらも残らぬ大勢。何を考え、日常を過ごしていたのだろうか?

 彼らは彼らの時代しか知らない。今の時代を予知していた人は、限りなく一握りだろう。ただ、その時代を生きた。今生きるものと変わらず。
 今の時代も、数百年先には、歴史として学ばれるだろう。それまで、人がいたのならば。
 もし滅んでしまったのなら、その先に人間のような知能を持つものが現れたのなら、遺跡として、化石として発掘されるのだろう。

 物悲しさを感じる。思いすら、もう届かない。必死に生きた人々の思いはなく、一握りの人間の足跡のみが名を残し、後の人間の予想と、資料から読み解くという、限りなく不安定なものに託される。思いを理解してあげる事は出来ない、支社は、何も望まない。少なくとも、それを感じ取り、理解できる人間がいないのだから。

 彼等の思いは、どこに消えたのだろう?どこへ行くのだろう。そして、今、歴史として名を残すような事は、ありえるのだろうか?なにがあるというのだろう?政治、経済、時事。その中に、一億以上のそれぞれの思いは、全くといっていいほど、乗らない。


2002年05月14日(火)

 『M』と海に行った。鎌倉、由比ガ浜。僕にとっても、思い出深い場所だ。

 別に海とか、自然が多い場所は嫌いじゃない。たまに行くのはいいだろう。けど、やっぱり僕は街の人間だ。ビル、ネオン、人ごみ・・・そういうのがないと、物悲しさを感じてしまう。ずっと・・・たとえば、住んだりするのは無理だろうな。
 海に行った理由は・・・なんでもない、二人で海が見たいって言う話が合致したためだ。ぼぉっと海を眺め、靴を脱いで少しだけ海に入り・・・傍から見ていたら、恋人同士に見えたかもしれない。笑える話ではあるのだけれど。

 海に行きたくても行けなかったあの娘。・・・僕は、今何をしているんだろう?指を指して笑うかい?怒るかい?きっと、励まして許すんだろうな。

 僕は、今はいらない。


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