目次過去未来


2004年05月12日(水)  ざっくり

研いだばかりの包丁で、左の薬指の指先を切った。
包丁で怪我をするなんて久しぶりのことだった上、
切れ味の良さも加わり、思わず「あ、切れた」と言ってしまった。
指先の怪我には絆創膏が貼りにくい。おかげで、今まさに「s」が非常に打ちにくい。
実はけっこう働いている、左手の薬指。


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このまま時が止まってしまえばいいのに、などと思うのは、ここから出て行きたくないと思っている証拠。
一歩でも外に出れば粉々になってしまうほどの、脆弱な幸せだから。

こんな時間がずっと続けばいいのに、と最後に願ったのは、いつのことだろう。

いま、ここで、幸せじゃないわけじゃない。むしろ、十分に幸せだと言える。
けれども、この部屋の中だけで生きていくことはできないから。

自分から招いたつもりはないのに、なぜか繰り返してしまっている。
閉じた空間に限定された甘い甘い時間。

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これじゃぁまるで引きこもりだ。


2004年05月09日(日)  牡丹を見たときから考え続けていること

旬の貴重さ。
タイミングの重要さ。

どんなものにも「真っ盛り」の時がある。
たとえば季節の盛りのようにそれが巡って繰り返されることは、少ない。

『恋愛適齢期』を観ようと思うだけでは、きっと結論が単純すぎるのだろう。



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大学の授業で自分が作成した目も当てられないページに出会ってしまったので、
さっさと消して逃げてきたのだけれど、
全て消してしまうのもなんだか惜しく、課題だった交通事故のグラフだけ残してきた。
もう一度更新しようとでも思わなければ、自分でもその存在を忘れてしまうだろう。

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そんなこんなでもう午前4時。困った。


2004年05月08日(土)  今日のこと/偽黄金週間のまとめ

サーチエンジンからこの日記にやってくる人とは、たいてい、面識もわずかな繋がりさえもない。
そのキーワードに関わっているという、ただ一点を除いては。
「万年筆の使い方」然り、「たびともバスツアー」然り。
けれども今回のキーワードからすれば、きっと何かで繋がっている人がここに辿り着いたに違いない。
キーワードは「令嬢山賊」。おそらく遠い関係者だ。友人の知人くらい。
こういうの、なんだかワクワクする。
気軽に足跡を残してもらうためのものを設置していないのが、ほんの少し悔やまれる。

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緩めっぱなしが続くと、ちょっと締めたくなる。
16歳の女の子だって気づいていることだ。
身につまされる思い、という言葉がこういうときに使えるのかどうか。
とにかく、話を聴きながら、今の自分がどんなに駄目人間かよく考えろと言われている気がした。
ごめんなさい、本当は、今の僕に教えられることなど何もないのです。
だから一緒に考えようよ、そう彼女に言ってしまえるほどの度胸も若さも、僕にはない。


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午前中。
家からいちばん近いプールに行った。
世間は土曜日だったらしく、子どもたちが楽しげに泳いでいたので邪魔するのも悪いと思い、
というのは真っ赤な嘘で、邪魔されるのがめんどくさかったので、泳ぐのはやめた。
せっかくの良い天気だったので、買い物だけして帰ってきた。
平日にぷらぷらしている人間は、平日に遊べばいいのだ。

しばらくパソコンを開かない日が続いた。
遊んだり、遊ぶために慌てて内職をしたりしていた。
せっかく時間ができたので、今日の午後は外の爽やかさを無視してネットに興じよう。

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ゴールデンウィークとは名ばかりの1週間だった。
仕事を休めなかった人とは逆で、平日が休みのようなものだから。
とりあえず、新しいほうから書き連ねることにする。

7日
区役所&リクルートに世話になろうかと、わざわざ東武線で梅島くんだり(笑)まで行ったのに、
その後になって内職先から「内勤やらない?(←本当はもっと丁寧)」というお誘いを受けた。
望むところだー。でももうちょっと早く言ってくれれば交通費が節約できたのにー。

夜、シアターアプルで母と『ヒトミ』を観た。
午前中に国際フォーラムまで行って、当日半額鑑賞券を手に入れたかいがあった。
9年前の初演で小沢を演じた上川隆也が、この日、誕生日とのこと。
前説(マエセツ)でも終演後の挨拶でも、明治座のことで散々言われていた。
「今頃は風間杜夫さんに祝ってもらってるんでしょーねー。私たちには関係ないけど。」笑。
キャラメルは相変わらず熱い。もちろん十分面白かったけれど、次は西川さんを観に行こうと思った。


6日
仕事帰りの昔の職場の先輩と、鈴本演芸場の夜の部に行く。
「昔の職場の先輩」は名前が長いが、他に何と呼んだらいいのかわからない。
落語とかラジオとか、そんな線で僕と話が合うのは意外だろうか。
結構、僕の青春時代を支えているのだけれども。
ラジオはまぁ許すけど落語って、と思った人は人生を甘く見過ぎだ!!(謎)
落語は面白い。紙切りも曲芸も、間近で見たほうが「技」が感じられる気がする。
この日あんまり笑ったために、夢までおもしろおかしかった。


5日
勤め人になってしまった(というかそれで当然の)元・同居人と、下北でぶらぶらする。
スタディールームでつい買い物。このようにして部屋に雑貨が増えていく。
タラートでランチ。辛いものには「辛い」とメニューに表示しやがれくそったれ。
いや、タラートは悪くない。これ、辛いですか?ちょっとでも辛いもの入ってませんか?ほんとに?これっぽっちも?と店員に訊かなかった自分の責任だ。

睡眠不足の身体を引きずって後楽園のラクーアへ。天然温泉は塩辛かった。
朝の9時まで営業ってのがすごい。稼いだらまた行きたい、今度はぜひオールナイトで。
ラクーアに一緒に行った友人の家に、何年かぶりでお邪魔する。フランスでも世話になった。ありがたい。
お母さんは相変わらずフランス人で、お父さんはやっぱり谷村新二にちょっと似ていた。
キャンティ(愛犬)も相変わらずマンションの11階で走り回っていた。かわいい。
その家にホームステイしている、愛称が‘社長’の留学生と会えた。
噂には聞いていたが、確かに人が良さそうだ。テコンドーが強そうには見えなかった。


4日
忘れた。
と思ったが、思い出した。

ノートパソコンがこんなにたくさんの部品からできているなんて。
S社のパソコンにT社やM社のドライブが入っているなんて。
本当にインテルが入ってるなんて。ん、これは知ってた。

昼下がりから家族で麻雀。惨敗する。
遊んでしまったため終わらなかった内職をほぼ徹夜で終わらせる。
3時半から7時半までかかった。完徹はあとが恐ろしいと思い、1時間ほど寝る。


3日
忘れた。何もしなかった可能性が高い。


2004年05月02日(日)  自分で蒔いた悩みの種/『ヒトミ』

未整理の写真と手紙が多すぎる。
いちいち思い出だらけで捨てられないからだ。
ばかー。
捨てられないばかりか、片付けの手も止まる。
ばかばかー。どっか行けー。

写真を撮るのがけっこう好きだが、整理できない性格なのだ。
アルバムが多いならまだしも、現像されてきたままの状態だったりする。ひどい。

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先日は、片付けていたら台本が山と出てきた。
ページの端が擦り切れそうなわら半紙の束、束、束。

高校1年のとき、‘一発屋’名義で、演劇集団キャラメルボックスの『ヒトミ』を演った。
憧れの先輩との舞台だった。物覚えの悪さを努力でカバー・・・できてたかな・・・。
そのキャラメルはいま何を上演中だろうかと検索したら、偶然にも、まさに『ヒトミ』の公演期間中だった。
観たい映画を何本か我慢して、連休明けに行ってみようかという気にもなる。


2004年05月01日(土)  余波/エンドレスバッグ

昨日に引き続き
優雅に筋肉痛。

僕の5月は全身の筋肉痛から始まった。

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王様のブランチを見ている。姫のお買い物のコーナーで、
ヴィレッジヴァンガードが新たに展開したnew styleという店が出た。
そこで、僕がひそかに狙っている‘エンドレスバッグ’がとりあげられたが、
そのとき流れていたのがネバーエンディングストーリーのテーマだったのが笑えた。

エンドレスバッグ。まさにネバーエンディング(予算内で)。
ファスナーで布地をどんどんどんどんどんどん繋げられる。
六本木ヒルズ辺りで最初に出会った。かなり惹かれている。
誰か買って。


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