補完日記
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2001年12月14日(金) 神経質で組織にいる自分に疑問を抱いている男。

episode:4 誰もいない部屋

「はよせえや」
後ろから蹴られて、つまづくようにしてその部屋に入った。

ベットがポツンとあるだけの殺風景な部屋だった。
住んでる人間を体現するものだ。部屋なんてものは。

「はよ探せや」
吐き捨てるように言うと、ボスは忌々し気にベットに腰を
おろした。
探せと言われてもこの部屋じゃ、ベットの下と物置きくらい
しかない。
とりあえずベットを探っていると女物の下着が出て来たので
隣にいた仲間と思わずビラビラ観察してしまった。
黒服なんて着て派手な仕事をしてそうな自分達だが、この手
の機会がめっきりないのでにやにややっていると。

殺気。


「・・・・オラぁ・・何やっとんじゃお前らはぁ・・!」

隣のヤツが思いきり蹴りを食らわされ、除ける間もなく
(あったとしてもできないが。)自分の左ほほに拳が飛んできた。

・・・痛い。

ボスはチッと軽く舌打ちをすると、隣の仲間を引っぱって部屋を
さっさと出ていこうとする。
もうここは見切るらしい。
ボスは最初からこの部屋に何もないだろうことなんて知って
たんじゃないだろうか。
まさかあいつがこんな所でのろのろやっているはずもない・・。

「おいっ、マンスー!!早く来いや」

思わずその下着をポケットに突っ込んでいる時だったので
またマズイ!と思ったが、それこそ幸いにボスはそれに
気付かず部屋を出て行った。
振り返ることもない。


ここは見知った場所。

この殺風景な部屋は、数年前までボスの部屋でもあったから。







−−−−−−−−−−−−−−−−
どういうことですか?
まさか一緒に住んでたんですか?
二人はどーゆー関係なんですか?
誰か私に教えて下さい(笑)




2001年12月12日(水) 更につづき。

episode3: 

女というのはどうしてこうも買い物が好きなのだろう。
次から次へと増えていくブランドのロゴの入った紙袋を
持って舌打ちをした。


疲れた。
朝っぱらから重労働をしたのなんて今日が何年ぶりかだ。


金庫のNoは知っていた。
後は見張りのヤツらが問題だったが、あいつの手下ときたら
揃いも揃って図体がデカくて顔が怖いだけのバカばっかりだった。
あんな身体は小さいわ、目デカの童顔だわの男には、いくら
だって逆らえそうなものなのに。



『裏切るな』


これは、裏切った内に入るんだろうか。
その言葉を聞いた時、自分は確か笑ったはずだ。
裏切るな、と言うことは、自分を信用しているという
ことじゃないか。
自分が誰かを裏切れるなんて奇跡的だな、とすら思える。

オレは誰にも裏切られることはない。
何も。

何も信じていないから。


お前のことだって、ただの1度も信じたことはなかったんだ。







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
マズイです。
どんどん首が締まって来てます。。
うぐ・・・く、苦しい〜。

ヤクザな剛さんは考えるのも書くのも快感
なんだがなあ.....(笑)←危。


2001年12月11日(火) 昨日のつづき。プロモ場面に突入(笑)

episode2 ボス ガス 爆発


ボスが起きて来る前に。

しかしマンスーが転げるようにして事務所の扉を開けた時には
部屋の一番奥にある真っ黒のーーいわゆる社長椅子に埋もれる
ようにしてボスが座っていた。
部屋の空気は既に居たたまれないものになっている。

息を整えつつボスをチラッと見やると、彼のオ−ラが
『不機嫌』という文字になって目に見えそうである。

「遅い」

「スミマセン」

謝ったものの、いつもよりは1時間も早い時間である。
キャンディーの用意だってまだしていない。

チッと低い舌打ちが部屋に響く。
「で、何やねん」

マンスーはおさまり始めた汗がまただらだらと身体を流れて
行くような心地になった。
どうやら何があったかまだ話していないようではないか・・。

部下達は激しく目配せし合い、誰が口火を切るか互いに押し付け
あった・・・・・・。


−−−−−−−−−−−−−−−−−


「何やこのザマは」

マンスーがポケットに突っ込んで来たキャンディーの
一本目をボスに渡してすぐのことだ。
いつもだったら、一本目を舐めている頃は起ききって
ないこともあって、大人しくさえしてれば彼の怒りが飛んでくる
ことはあまりない。


眼前には見事にカラっぽになった金庫。
と、縛られた仲間が二人。

「何やこれ」
どこをどう見ても何一つ入っていない金庫を覗き込んで
ボスが言った。

上手く説明する言葉が浮かばず、咄嗟に見たままのこと
を言ってしまう。
「キ、金庫デショ」

言った瞬間マズイ!と思ったが、幸い自分はボスから少し
距離のある場所にいたので、そのとばっちりは彼のすぐ傍に
立っていた仲間が受けることになった。

「分かっとるわ!!そんなもん」
「はよ金探さんかいっ!!−−−はよ行けや!」

怒号を浴びて蹴られる仲間を悪いと思いつつも、
ホッとした顔をしていると
「何ニヤニヤしとんじゃ」
「お前もや!!!はよ行けやっ!!」

ボスの足が入った場所は丁度スーツのポケットだった。
今日2本目のキャンディーが無惨にも割れたであろう
感触がマンスーの気分を更に鬱にさせた。



ボスは言うまでもなく気付いていたに違いない。
誰がやったかなんて・・・・・。






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