あの頃手を繋ぐ度に
距離が遠くなった
「もう悲しむ顔は見たくない」
と嘆く君の歯痒い拳は
いつの間にか優しい掌に
変わっていたね
見え隠れする汚れた写真は
あの頃の潤んだ瞳に洗われた
僕らが育んだ愛は
これからまた
形を変えていくだろ
果てない道に
二人がいつまでも
手を繋いでいられるように
悲しい恋路を辿らぬよう
あの場所のもっと先まで
今日も競争しながら走ろうか
それは突然の事
太陽に包まれた僕らに
凍てつく風が吹いた
頬を横切る冷たさは
辺りをセピア色に染める
これでもか、と
疑いきった君への過去とは
打って変わって
信じきった僕の想いが
君に届いたその頃
又、新しい温もりで
強く抱きしめてくれた