PS:
ユキさんがブログで「週刊朝日」のメタル特集を取り上げてくれた。ユキさんの写真も使わせてもらったのだ。おもろい写真! 都庁が後ろで、新宿侵攻、石原行くぞ!な写真(石原王政時代ですから)w。
お写真をそろえてくれた
野崎洋子さまもブログで紹介してくださってるわんっ。ありがて〜ありがて〜。
ちなみにここで書いてるヴァサラットはすごく面白いグループです!! お世辞じゃないよ。ほんとだよ。インストなんだけど、一瞬、フザけてるように聞えるんだが、実はプログレ・ジャズでメタルという。迫力ある。北欧人のガッコ〜〜ンいう力を感じるんだ。うん。聴いてみそ〜〜。来日もするで〜。来週〜。浅草だ〜。行け〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
ネットで見つけたコレ。
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サンデーらいぶらりぃ:南 伸坊・評『役たたず、』『ナマケモノに意義がある』
2013年03月26日
◇ナマケモノと役たたず、によろこばしい本
◆『役たたず、』石田 千・著(光文社新書/税込み819円)
◆『ナマケモノに意義がある』池田清彦・著(角川oneテーマ21/税込み820円)
石田千さんは、人気の美人作家・エッセイストであるけれども、ご自身の見立ては「ヘソまげの役たたず」であるらしい。
ファンはその、アンバランスな暮らしかたの新しさにグッときているのかもしれない。
「ハイボールを二杯飲んで、ぼんやりする。えーと、きょう済ませたことは。指を二本折ってみて、すぐ終わる。きょうも、世のためひとのために、なんにもしなかった」
だが「役たたず」に生きることを誇っているのでもないし、かといって、日々反省しているというのでもない。
ゆったりと、ゆっくりとした時間を、のんべんだらりと使っていてもうしろめたくないような、そういう暮らし。
それが出来ている、とご本人が言っているのでもない。が、文章から立ちのぼってくる空気には、そういうゆったりしたゆたかさがある。
そこがまた、愛読者のいるゆえんなのだろう。帯に、猫の交通事故を心配して、ギックリ腰になったときの著者を、イラストレーターの佐々木美穂さんが写している。
そばに添えられた俳句のような手描きのコピー「役たたず、されど友ありビールあり。」と、これは佐々木さんの石田さん評でもあるのだろう。
「みずみずしい感性と文体で注目の作家の、へなちょこ日常記。」これはおそらく担当編集者のことばだろう。二人とも作者へ向ける目が温かい。
役たたず、に関しての論考は巻末に到って、深くしみじみしたものになっていておもしろい。
池田清彦教授の『ナマケモノに意義がある』は、なまけて後ろめたくなっている人を、心強くさせる生物学的な人生哲学である。
あの、いつも笑いながら話している植木等さんのような語り口が、次々に目をひらかせてくれるのが楽しいし、ナマケモノにとって、ありがたい学説だ。
さてまじめな働き者の代名詞のようになっている、ハタラキアリの中にも怠けもののアリがいるそうだ。この怠けもののアリを排除すると、働き者の何割かが怠けものになる。なぜそうなるかはわからないが、全員が真面目に働く必要はないということだろう。と先生は続けている。
人間が長時間働くようになったのは、農耕をはじめたことが原因なので、労働が美徳であるという話は農耕をはじめた人類がつくりだしたイデオロギーなんだと思えば、もう少し割り切った軽い気持で働けるだろう。ということだ。
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役立たず、怠け者、の側に立っているように見せながら、微妙にズレた位置にいる絶妙な批評だな。。。
ずるい。ずるいわ。これ。
ずるいよ。あんたはどの立場やねん? 見せんのですかね?
しかし、ここでもし、南先生が自分も怠け者です、という視点で書いたら、さぞやイヤらしい文章になる。あんだけ働いてる人だから。
怠け者、役立たず礼賛しながらも、南先生は誰よりも働き者に違いない。頭の中は常にフル稼働やろう。
あんだけおもろいこと次々放つんだから。
しかし、それでも怠け者礼賛。役立たず礼賛。礼賛しながらも、第三者。
ああああ。これがプロの仕事やね。
プロ。
すぐ自分に引き寄せて語りたがるオレとは違う。この冷静な目。
こんな目、持ってへんわ〜。
誰か、くれ。