秘密保護法案が閣議決定されてしまった。。。
そうとは分かってたが、東京新聞夕刊の見出しを見た瞬間の暗い気持ちったらない。
ああ。。。こんにちは昭和16年。
そう。治安維持法が改定された年だ。それから72年たって、よもやまたそれが復活するとは。名前を変えて。しかしさらに酷く。
あなたは秘密漏えいをあおりましたね、などと言われて誰彼なく逮捕されても文句は言えない。あなたも。私も。そしてもし獄中死しても、それは秘密だと言われたらナゾのままになる。何せ秘密は絶対なのだから。
もちろん原発のことも国の安全保障上大切なことであり、秘密になる。これはもう閣僚が明言してた。
汚染水どころか、四号機の再処理核燃料棒取り出しに失敗して、北半球全部がダメになっても、秘密だ。
漏えいは出来ない。
したら、逮捕される。最高懲役10年。
かつてそうであったように拷問も起こるだろう。でも、それも国家の秘密だから、秘密。
核燃料棒取出しは11月から始まることになってる。それに間に合わせるように、この法律は閣議決定された。
もちろん特定秘密は政府の一存で決める。情報は国会に提出義務もなく、裁判所も確認できない。政府が秘密だといえば、秘密。
友達と、これはある意味、原発がもう1度爆発した以上に大きな痛手であり、いよいよ私たちの終りの始まりだね、と話している。こんなにも大きな法律が閣議決定されても、日本は相変わらずの今日が流れてる。そのことに本当に愕然とする。
秘密保護法案については
日弁連のこのページに詳しい。
アムネスティは国際人権基準に違反していて、表現の自由を奪うとして緊急提言をしている。
たとえば「私、台湾のアーティスト好きぃ」と台湾人と仲良くなってワイワイしてたら、ある日、突然に逮捕されてしまうこともありえる。君が話していた台湾人は日本の情報を探ろうとしていた人だなどとわけのわからないナンクセをつけられ、あなたは日本の情報を台湾に漏らそうとした共謀を働き、教唆、扇動した、などと言われる。そして禁固10年。
私なんてアッという間だ。デモなんて行ってるだけで、いつ逮捕されるかわからない。
人格破綻した行政の長が「これは秘密だ」といえば秘密になる。(田中龍作ジャーナル)。
ああ。ついに日本は2つ目のパンドラの箱を開けてしまった。
そんな中でどうやって希望を持って生きていけるのだろうか? 田畑を耕そうが。何か努力をしようが。
何おおげさなことを言ってるの〜〜〜と笑う人は、治安維持法がどんな法律で、どんなことが起こったか、wikiでも見るといい。恐ろしさに震えるほかないから。
ああ、ヒトラーやら、ファシストたちが地獄の底から蘇えり、高笑いするのが聞こえる。
日本は簡単にまたその罠に堕ちてしまった。
そしてもうじき、3つ目のパンドラの箱、TPPが本格的に蓋を開ける。これでもう、本当に破滅するしかなくなる。
破滅に向かいながら進む国に生きる。昭和19年の日本に住んでるような気持ちがする。
PS:今、友達から聞いたけど、アメリカでは愛国法(これも秘密保護法と同じです)が出来てから、行方不明者がすごく増えたそうだ。もちろんそれはジャーナリストたち。政治を批判していたような人があるとき忽然といなくなるそうだ。
堤未果さんがラジオでそう話していたって。 日本でも田中龍作さんとか、大丈夫だろうか?と心配になる。