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ドラマの深まり - 2004年01月23日(金) ドラマ『白い巨塔』。 ここへきてグッと面白くなってきた気がする。 前にも書いたけど、 新春スペシャルで原作にはないアウシュヴィッツのエピソードのあたりから ドラマが急速に深まってきたような。 江口洋介演じる里見先生、 昔山本学さんが演じていた里見先生を知る人には 相当違和感があるみたいで、私も最初はそうだったが 彼こそが一番早く、前とは違った里見像を確立した気がする。 それに主役財前五郎の唐沢くん。 まじ田宮二郎という巨大な存在へのプレッシャーで さぞ大変だと思うが、 さすが今や国際派俳優の唐沢くん。 見事にこれまた新しい財前像を創ってくれた、と私は思う。 それに他の役者さんたちもこれだけ達者な人たちだし それはそれは大したものだ …と思いつつ、どこか皮相的に映る部分があって 正直、前作を超えるのはおろか、追いつくこともできないな、 と思い始めていた。 が、しかーし ここへきて、だ。 脚本家も役者もこのドラマ、この原作の持つ力を実感してきたのではあるまいか。 20数年前の名作ドラマの呪縛から解き放たれてきたのではあるまいか。 脚本も原作から自由に離れ(でも原作から訴えるでるものは決して裏切っていない、と思う) 役者さんもより自分の役に深く集中し始めた、と私は感じずにはいられない。 昨日の上川くん演じる関口弁護士と、 矢田ちゃんの東佐枝子のやりとりなんて全く原作にないけど 「あなたは患者と誠実に向き合わない医者が最低だと言いましたが、あなただって 最初から裁判に勝てないと諦めて、依頼者の想いと向き合おうとしない。 同じじゃないですか!」 (ちょっと違ったかな?) 原作の言いたいことをより深めている気がして、思わず震えた。 前にも書いたけど、 私がかつて見た最高のテレビドラマがまさに20数年縁前の『白い巨塔』だった。 田宮二郎のあまりにもすべてをさらけだした財前五郎の役は忘れられない。 しかし世の中に自分と同じ思いを持った人間がこんなにもたくさんいて そしてテレビ局自身もそう考えていて 今度のリメイクとなったことは驚きだったし 戸惑いもあったし、 嬉しくもあったし。 でも今はこのままどこまでこのドラマが深化していくのか ただ楽しみにしたい。 昨日から「アメイジング・グレイス」が頭の中を飛び交っていて もう大変・・・。 ... ふとふりかえって - 2004年01月22日(木) この私の日記、 音楽馬鹿だけあって音楽のことばっかり書いている。 それも8割はクラシックのこと。 クラシックだけが好きなわけじゃなくて テレビつければ歌番組(って言い方、古いのか?)見るし、 BSでジャズのセッションなんかも眺めてたりするんだけど、 それでもよくよくクラシックが好きなんでしょうね。今更ながら。 好き、というかしっくりくるんだろうな。 ま、だからこそ音楽大学なんかにも行って、 今の仕事もしてるわけだし。 去年も数えてみれば、 クラシックのコンサートには70回くらい行ってる計算になる。 (もちろん仕事を含めてだけど) よくも飽きないものだ。 去年はポップスにはあまり行けなかった。。 スピッツとあややのライヴだけ。 ジャズに関しては一度も行かなかった。 前はブルーノートに年に3〜4回は行ってたんだけど。 改装してパーティー風の会場になってからは、とんと足が遠のいた。 前のいかにもジャズクラブ、って感じのアングラ風(?)が良かったんだけどな。 なわけで、クラシックが好きな人にはともかく、 聴いたこともない、という人には何だか申し訳ないです。 「コイツ何を言ってるんだか全然わかんない!」 って感じですよね。 でも、この馬鹿がなんでこんなに感動してるんだろう? なんてちょっとでも興味を持ったら、一度ゼヒクラシックのコンサートなんかにも 足を運んで見てください。 そしてチケットが一枚でも多く売れれば、私の給料も安泰だし。(←オイオイ) いつも書いてるように、 いい音楽家がいい曲をやるコンサートの時は きっと何かわからないけれど自分自身に新しいものが加わりますよ。 でもそういうのはできるだけ「いい音楽家の演奏」で聴くのが条件です。 中途半端なアーティストや顔だけで実力のない人で聴いても 何にも与えてくれません。 それは見事なまでにそうなんです。 いい演奏家は言いたいことがはっきりしてるから、 聴いててわかりやすい。確かな何かが伝わるんです。 しかし私、今日はなんだってこんなこと書いているんだろう?? ...
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