ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

坊ちゃん - 2004年08月05日(木)




いや〜暑い。
少し涼しくなったかな?
と思いきやまた日差しがすごくなってきた。
あ〜あ、早く休みにならないかなぁ。



ところで今、10数年ぶりに夏目漱石の「坊ちゃん」を読んでいる。


なつかしい。。。
別に理由はないのだが、なぜか読みたくなったのだ。



しかしこうして読み直してみると
中学生の頃は「痛快!痛快!」と単純に楽しんでいただけだったが
今は「あれ? 妙にリアル。」と感じる。


なにがリアルかって
坊ちゃんが松山に中学校に赴任してからの、ある「きゅうくつ」さ。

職員室しかり、街の周りの人しかり。


儀礼的、表面的なものにしばられた
「村」的な閉鎖的な奇妙な社会。



まだ読みかけだが、もう結末は知っている。

皆さんも知っての通り、
坊ちゃんは仲間の山嵐とともに
教頭の赤シャツらの不条理をこらしめて終わるのだが
考えてみれば、彼らは学校をやめ、
赤シャツらは残る。


その後なにも変わりはしないじゃないか。



なんとも寂しく、やるせない気が残る。



私なんかも、今のこの職場環境で
いくら正論を主張しようとも
マイペースで信念を貫こうとしてみても
何も変わりはしないのか?



なんだか悲しい。



でもね、こうして書きながら思う。

勝てなくても、決して負けないようにしようと。








...

ひと安心です・・・ - 2004年08月02日(月)




先日の日記に書いたピアノの本番がやっと終わりました。

いや〜、開放感!!(^^)


上手くいった、とはいつもの如く言い難いし、
例のアガリ性はまったく期待を裏切らず発動してくれるし
大変だったのだけど、
いつもに比べれば、良いピアノが弾けたようだ。


音が込み入って早い部分でどうしても微妙にコントロールが効かなくなって
つっかかったり、全然違う音をひっかけてしまったり
そういうことは多かったのだが
後で録音を聴いてみたら、流れは悪くない。


「田園」ソナタらしい雰囲気はかなりでていたので
(あ、書きませんでしたが、弾いたのはベートーヴェンのソナタ第15番「田園」です。)
意外だった(?)がホッとした。


もっともマイハニーは聴きながら私以上に緊張したようで
「あーあ、つっかかりさえしなかったら結構良さげだったのにー!
これで満足したらダメだ。」
とダメ出しがありました。


しかしまったくもってゴモットモ。
肝に銘じます。




ところでまったく次元の違う話になるが
9月からN響の音楽監督に就任するウラディーミル・アシュケナージが、就任前の先月、
N響を率いてヨーロッパ公演をしたのだが、
昨日、「N響アワー」でそのライブがオンエアされた。

場所はベルギーはブルージュでのコンサート。


曲はショスタコーヴィチの交響曲第5番だったのだが
素晴らしく良かった。


N響は昨年、7年にわたって音楽監督を務めたシャルル・デュトワがその任を離れ、
私は彼の存在の大きさ、
彼の任期中のオーケストラの目覚しい飛躍ぶりをまざまざと体験していたので、
その後はどうなるだろうか?
と心配で仕方がない。


たとえ、アシュケナージという当代最高のピアニストであり音楽家であろうとも。


アシュケナージ演奏する音楽の素晴らしさは知っていながら、
今まで彼が率いてきた、ロイヤル・フィルとかフィルハーモニア管弦楽団とか
チェコ・フィルなんかを聴いてきて、
演奏そのもの、というより、
オーケストラを統率する技術、トレーニングする力などに
大丈夫だろうか? とどうしても不安がある。

せっかくここまで向上したN響の力が落ちはしないか?
と思ったりする。



私は学生時代からN響を聴いてきて、
彼らに日本の音楽界をひっぱる良い演奏で
これからも色々な音楽を聞かせてほしいですからね、

まあ、ファン心理である。



で、昨日のオンエア。

素晴らしかった!



これから付き合っていく両者の
初めてのヨーロッパ・ツアーであるとか
今のオーケストラの良い状態とか
色々な条件がいい緊張感を生んでいるのだろうけど

それにしても切実で熱い思いがこもっていて
それをしっかりとした音に形作っていく、それも決してナマなかたちでなく
という「演奏行為」の基本的で理想的なありようが
高い次元で行われていき
そのプロセスが結果的にショスタコーヴィチの精神の軌跡を、この上なくはっきりと
リアルに響かせていたと思う。


本当に感動的だった。
プロの技である。



こういう関係でコンサートが続いていければ
アシュケナージ&N響、期待できそうだ♪




私もね、たとえ緊張しいで、
一流の足元にも及ばない演奏しかできなくとも(当たり前だが)
そんな「演奏」の理想的なありようだけはいつも目指していようと思うのだ。





...




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