ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団・来日! - 2004年11月09日(火)




私がこの秋、もっとも楽しみにしていた
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が来日公演を行った。


今秋の東京、クラシック音楽シーンはタイヘンだ。
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル、
(あの)ゲルギエフ指揮ウィーン・フィル、
そしてマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
のいわゆる「世界三大オーケストラ」が三つ巴で東京に集結しているのだ。

(もっとも「世界三大」がこの3つで良いのか?という論議もあるだろうけど。ベルリンとウィーンは誰も異論はないだろうし、コンセルトヘボウをここに入れるのに賛成のファンは反対をかなり上回るだろうと思う。「いや、それはシカゴ交響楽団じゃないか?」とか「ドレスデン・シュターツカペレだろう!」と言う人はいると思うが…)


私ももちろんベルリン・フィルに畏敬の念をもち
ウィーン・フィルにも限りない愛着があるが
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団というオーケストラが特に好きだ。

私が世界で一番好きなオーケストラは2つ。
このコンセルトヘボウ管弦楽団とドレスデン・シュターツカペレなのだ。


上記にあげるオーケストラたちは
技術的にももちろんこの上ないものをもち、
この上なく音楽的(息遣いが限りなく自然、ということ)で、
その上に、ちょっと聴けば、すぐどこのオーケストラだかわかる
他に2つとない独自の音を持っている。
とにかく質が高い。


私は特にコンセルトヘボウのまろやかで深い、
レンブラントの絵に見る光と影、たっぷりとした油絵の、
身近なものでいえばマイルドブレンドのカフェ・オレのような
要するに「ヨーロッパ」を体現しているような
あたたかい品格ある響きが好きなのだ。


今回、マリス・ヤンソンスという名実共に現代最高の指揮者を
首席指揮者に得て奏でたベートーヴェンとブラームス
(それぞれ第2交響曲だった。)は本当に素晴らしかった。


ベートーヴェンの第2交響曲なんて、
もしかすると聞き飽きるくらい聴いているし、
ことに最近のベートーヴェン演奏といえばピリオド(古)楽器による
テンポはこうじゃなきゃいけない、フレージングはこうじゃなきゃいけない、
はたまたベートーヴェンの生前の楽器の弾き方が今のものと違うから
こういう風に弾かなきゃいけないとか、(ヴィブラートをかけるな、とか)
そういう風潮・流行が全盛の中、
(もっとも私はこういう姿勢はしっかり考察した上で、尊重すべきだと思っている)
それを考えることがバカバカしくなるくらい真っ向勝負の演奏で、
確かな、そして今目の前に曲が誕生している瞬間に立ち会っている、
と錯覚するくらい素晴らしく生きたベートーヴェンだった。


剛速球をハートのど真ん中になげられた気分。しびれた…。


弦楽器の深く奥行きある響き、
時にデリケートに、時にホールを圧倒するパワーで。
(しかし決して音は割れない。耳をつんざくようなことはない。いつも均衡がとれていて響きはまろやかだ。)
木管楽器の艶やかな、そして驚くほどの息の長さ深さ。
そう、私は今回特にこの管楽器群の、一人一人のソロが弦楽器群と拮抗できるくらいはっきりとした、
そしてオーボエ、フルート、クラリネット、ファゴットが融けあいながらも
まったく違う特徴ある音色を主張するさまに改めて感銘を受けた。



本当に素晴らしいオーケストラ。
こういう無二の個性、そしてクォリティの限りない高さを
こういう世知辛く、セカセカした時代に保持できる、
大切にできる、ということがなんと羨ましいことか。



翌日のR.シュトラウス「英雄の生涯」もぜひ聴きたかったが
哀しいかな、ここは私の財政不足…。


残念っ!!





...

「劇画オバQ」 - 2004年11月04日(木)




昨日オンエアされた「トリビアの泉」で
私がつい「へぇ〜」ならぬ「ええーーっ!」と
思ってしまったのは、
“金の脳”と“マイ・フェバリット”を同時に獲得したあのネタ。



『オバケのQ太郎には劇画版がある』である。



いや、このネタ自体に驚いたのではなく、
これを出演者が誰一人知らず、
トリビアのネタになることに驚いた。



これ、「テメエたまたま知ってたからってそんな言い方するんじゃねェー!」
とか言われちゃうんですかね?


だって私の手許に思いっきり、単行本に収録されたそれがありますよ。。。


昨日も説明で言っていた、その発表当時の1973年ビッグコミックは
読んでなかったけど
私も20年くらい前に中央公論社(ナゼあの中公が!?)からでた
電話帳みたいな愛蔵本「藤子不二雄SF短編集」で初めて見て
ビックリした。


ちなみにこの藤子不二雄(Fの方。故藤本弘さんの方)のSF短編というのは
彼曰く「少し不思議 Sukoshi Fushigi」のSFだということだそうで
神秘的なものあり、風刺的なものあり、ブラックなものあり、切ないものありで、実に逸品揃い。


「劇画オバQ」はその中にあって、
今私が持っているのは小学館コミック文庫で数年前でたもの。

別に普通に刊行されたから、持っている人も多いはずだと思うよ〜。



話の細かい説明は、
この日記読んで「これから読んでみようかな〜」という人のために書かないが
(そんな人がいたらまじ嬉しい)
昨日の「トリビア」では中抜けな説明で、
実はもっともっと切ない、あれから15年後のリアルな「オバQ」なのだ。



みなさんもぜひ読んでみてください。
「オバQ」だけでなく、このSF短編集
最高にオススメです!!






...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home