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カーゲルの「フィナーレ」 - 2005年02月10日(木) 皆さん、昨日の「トリビアの泉」見ました? 「金の脳」をとったネタ、 「クラシック音楽には指揮者が倒れるように、と楽譜に書かれた曲がある」(だっけな?) というヤツ。 ドイツのマウリツィオ・カーゲルという作曲家の『フィナーレ』という曲なのですが、 (この名からいって、イタリアか南米か、どこかラテン系の国から帰化したのだと思う。まだ存命です。) 楽譜に、音楽の進行とともに結構詳細に指示が書かれているんです。まるで芝居のト書きだ。 「指揮者、指揮台をつかむ。」 「胸をおさえて苦しそうに。」 「右手をあげて。」 「頭を聴衆にむけて倒れる。」 (↑おおよそこんな感じ) いや〜、さすがの私もこういう曲があるとは初めて知りました。 カーゲルのことは電子音響を積極的に使う前衛的な作曲家、ってことで名は知っていましたけどね、う〜ん、まだまだ知らない事はたくさんあるんだなあ。 「トリビア」の中ではそのカーゲルの「フィナーレ」の実演映像として、 若手の実力派、飯森範親(いいもり・のりちか)さんの指揮、 山形交響楽団がアンコールで演奏する、という設定でオンエアされました。 お客さんには内容を知らせずに、ということだったのですが、 飯森さん、なかなか役者で結構迫真の演技を見せる見せる。 で、お客さんの様子がところどころアップででました。 さあ、みんなどんな顔してるか? …まあ、おじさんおばさんで何人かは「えーっ!どうしたの?」って顔をしてましたけど ある若い男性は「…」別にふ〜ん、って感じだし 倒れた飯森さんの目の前に座っている女子高生も「どったの?」って顔でしらーっとしているし、 おいおい、そんな状況だったら誰か「どうしたんだ!!おい、医者よべ!」くらい叫ばないものなのかな? もっとも指揮者が倒れてもコンサートマスターが指示出して演奏続けてたから 心配ない、って空気になってたんでしょうかね? おまけに演奏終わったら「これで終演です。ありがとうございました。」ってアナウンス流れてお客さん帰っちゃうし、 (飯森さんは倒れたまま) これでいいのか!? ... 男は・・・ - 2005年02月09日(水) 昨日「あやまる」という話を書きましたが、 そういえば先日こんなことがありました。 …いや、これはヨタ話ですから… 私がほとんど毎日昼休みに通っているコーヒー・ショップ。 ちょっと隠れ家的なところにあって、同僚もまず来ないので 私は落ち着いて読書ができる。 隠れ家的、という割には中は広々としていて天井も高く、 白が基調の内装でとってもオープンな雰囲気。 そしてコーヒー代が安い、というのが肝心なトコ(^^) 私はコーヒーも飲み終わり、本も(今は森鴎外の「雁」を読んでいます。)ひと段落、 さあ帰ろう、とすると レジ・カウンターで若い女の子が3人、ハタチそこそこくらいかな? とっても楽しそうにはしゃいでる。 よっぽどオフィスで愉快な、笑えることがあったんだろうな〜、 と想像できるくらい盛り上がっていました。 そこへスーッと自動ドアが開き、と〜〜ってもシブくてダンディな感じの そう、40代半ばくらいの男性が入ってきました。 彼はロングコートのポケットに手を突っ込み、 レジの前で彼に気づかず、通路をふさいで盛り上がる3人の女の子の後ろを さらりと何気なく(私はナゼかじっくり観察していたのですが、その仕草がとても大人な男でした。)通ろうとした瞬間。 「そんでさぁ〜あ、ヤ〜ダ!」みたいな言葉を発し、体を折り曲げた女の子の おしりが、そのダンディ男を軽く突き飛ばしてしまったのです。 女の子「ごめんなさい、ごめんなさい。ホントにすみません!」 男「いや、たいしたことないです。いいよいいよ。」 またその何事もなかったかのような受け答えの様子がシブイ。声もシブイ。 女の子たちは「うわ〜、はずかしい〜。やっばーい。」と真っ赤になってました。 それからダンディ男はそのまま席をとりに、私のいるあたりへと直進してきたのですが、 あっ、そのシブイ顔がみるみるニヤケていく… CGでメタモルフォーゼする如く別人のように崩れ、 さっきまでのシブイ顔が跡形もなく、鼻の下がノビたその表情。 私も思わず笑いましたね。 いやいや、それでこそ男(?) 『フィガロの結婚』のアルマヴィーヴァ伯爵を引き合いに出すまでもなく、 「男はみんなこうしたもの」(><) ...
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