ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

夏って短いなあ - 2005年08月23日(火)




8月も20日を過ぎると
こんなに秋の雰囲気が漂ってくるものでしたかね?


昼間鳴いてるセミも
ミンミンゼミが少なくなってめっきりツクツクホウシが増えた。


夜もコオロギのコロコロリーという音色が増えてきたような。


電車に子供たちが乗ってるのを見て
「あ、まだ夏休みなんだ」と気持ちを引き戻す。


今、外は雷雨です。
これがまた夏の終わりっぽい。


この日記書きながらFM聴いてます。
またここに流れているのがよりによってブラームス。

交響曲第2番。

指揮してるのは(日本では過小評価されているように思われる)
マイケル・ティルソン・トーマス。

この人、私結構好きなのですが
ここでもドイツ屈指のオケ、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団を指揮して
心持ち速めの颯爽としたテンポで
でも軽すぎない、適度な重みをもって
心に沁みるブラームスをやっています。


ああ、いいブラームスだあ。こんなところにも秋の近づきが。。。




...

晩年のクライバーのブラームス - 2005年08月22日(月)



さっきカルロス・クライバーが指揮する
ブラームスの「第4交響曲」をDVDで見て
しばらく声が出ないでいます。


1996年にバイエルン国立管弦楽団との演奏。
これが昨年亡くなった不世出の天才クライバーが残した最後の録音・録画のハズ。


去年暮に買ったのですが、
何だか見るには覚悟がいるような気がして
なかなかプレイヤーにかけられないでいました。


1994年にウィーン国立歌劇場来日公演の「ばらの騎士」の時から2年しかたってないのに随分と外見が老いたな・・・と思います。

老いただけでなく、死力をつくすように
自分の全エネルギーを使いきろうかの如く指揮をするクライバーが
なんだか痛々しい・・・
にもかかわらず、この音楽は一体。


私はかつてクライバーがウィーン・フィルを指揮した同じ曲のCDを
よく覚えていますが、演奏スタイルはそう変わらないのに
全然違う。


クライバーの目は、楽譜を読みながら、楽譜よりはるか遠くにあるものを見てる。
彼の耳は目の前のオーケストラから出ている音よりはるか遠くの音を聴いてる。

彼の指揮姿、そこから放射される音楽を見ているとそれがはっきりわかります。



しかしブラームスのこの交響曲はこんなに凄絶だったか、
そしてそれと同時に
シューベルトの最後のピアノソナタやマーラーの「第9交響曲」にも通じるような
こんな彼岸から響いてくるような音楽だったか。

ひさしぶり、本当にひさしぶりにそれを思いだしました。



何というか、辛い感動でいっぱいです。












...




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