kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2002年10月12日(土) 妄想ノート

 “妄想ノート”

 通りすがりに目に飛び込んできた文字。完全に通り過ぎていたのに、余りの衝撃に引き返す。
 とある会社の入り口(通用口らしい)に貼られていたポスター。ポスターの前に仁王立ちして眺める。正式なキャッチコピーは、“この夏は妄想ノートでクラクラしよう”

 ……こ、こんなオフィス街のど真ん中の、小さな会社さんの入り口になんちゅーーポスター貼ってるの。妄想ノート?何それ、こんなコピー……ちょっと、いかがわしくないか?

 実はこのポスター、かのアニメーション監督、宮崎駿の著作『妄想ノート』の宣伝ポスターだった。
 そのポスターによると、雑誌アニメージュで、様々な事を思うままに書き散らしていた絵をまとめた本らしい。らしいんだ。何だか、どうもよく分からないんだよね。いつ発売なのかも分からないし……。だいたい、聞いたこと無いしね。最近の出版物ならこんなに衝撃的な本の題名だもの、忘れるわけがない!
 おそらく、出版されたのはだいぶ前になるのかも知れない。そう、今ほど幅広いメディアで取り上げられてはいなかった頃。
 だから、昔の宣伝ポスターを貼っているんだろうな、とは見当付く。ただ、何故、最近の出版物ではないポスターを貼っているのか?その会社の前は時々とはいえ通っていたのに、何故気付かなかったんだ?最近、張り出したのか?だとしたら、何故?そもそも、中身の“妄想”はどんな具合なのか?
 様々な“何故”が錯綜する。

 ああ。もう秋なのに、妄想ノートにクラクラしてしまう……。



2002年10月07日(月) 予めの約束

 仕事中、鈍い頭痛。目も重く、集中力が持続しない。も、もう限界だ。金の心配より、体を心配しなければ。

 行きつけのマッサージ屋へ行く。店員さんはにこやかに「予約をされていませんよね?」
 うむ。実はワタクシは予約をして出掛けるのが嫌い。だって、予約を入れたら必ずその時間に行かなくちゃいけないでしょ?よっぽど暇な時ならともかく、何時に退社できるか時間が読めないときに予約を入れられないって!
 「今からですと……20〜30分お待ちいただくようになりますが」
 店に入ったのは19:30。それから20〜30後って20:00じゃないか!?

 体は辛いけど、その時間、待つのも辛い。それだけの時間あったら家に帰れるし。しばし考えて今日のマッサージは諦めた。

 ん、もう。どうしてみんな予約して出掛けられるのかねえ。その時間に仕事を終えられるのが不思議。
 それとも、そんなに仕事してないのか、みんな?



2002年10月05日(土) 月の音

 今日、メールが届いていた。実の弟から。同じ家に住んでいるのにね。「何事よ?」と訝しがりながらもクリック!
 思わず叫んだ!!

 嘘?マ、マジでぇぇぇ!これは、是非とも……!ああ、でも嬉しいわぁ!
 もう、何年前になるだろうか。情報を知ったときには既に遅くて、悔し涙で枕を濡らした夜……。
 それがやっと、願いがやっと報われるんだわ〜!しかもパワーアップして!

 1997年(げ!?もう五年も前!)に発売されたPS用ゲームソフト『moon』に覚えがある人は此処をご覧あれ。



2002年10月04日(金) 香気の道案内

 気が付けば、10月はとうに始まっていてすっかり秋の風。金木犀の香りが漂ってくる季節。

 風に運ばれてくる香りに引き寄せられて、通ったことのない道をふらりと歩く。ゆらり、ぶらりと気ままに歩く。
 辺りはすっかり暗く、闇の中を歩く。街灯も届かない裏路地をゆうるりと歩く。歩いたことのない道だろうが、暗く人気がないからと言って不安がることはない。
 金木犀の香りが道案内をしてくれるから。



2002年10月01日(火) おおきくなったら

 幼い頃は当たり前、普通の事だと思っていた事が、当たり前じゃないのに気付く。気付く前は一直線に当たり前、普通なのだと信じていた事を。

 朝起きて……。朝食の席では家族揃って「いただきます」「ごちそうさま」
 学校から帰ったときには両親が揃って「おかえり」と声を掛けてくれる。「宿題は?」「おやつは戸棚にあるからね」
 ごく当たり前だと思っていたけど、他の家庭ではこうではない事を知っていった。
 友達との遊び。「じゃ、2チームに別れようか」「グッチーね」ええ!?グッパーだろ? 
友達の家に遊びに行って「ゆっくりしていってね」と出された麦茶。うわお。砂糖が入っている!なんで?
 「夕飯も食べていってよ」メニューはロールキャベツ。う、嘘でしょ?トマトソース!?ロールキャベツはコンソメだろー!
 普通の事だと思っていたのに、決して普通ではなかった事。普通の一部であっただけ。

 そして、今日。十月一日は都民の日。都民の日はお休み。そう思っていたのに……学生時代は休みだったのに、休みではない。当たり前の事ではなかったのだ。

 大きくなったら、戸惑う事が多くなる。それが当たり前、普通の事。



2002年09月26日(木) 新人成長途中?

 昨日は遅くまで仕事をしていたから、今日は早く帰ろうと身支度を整えた19:00。ところが、この夏に入社したばかりの新人さん(この業界に来るのも初めてという本当の新人)が何やら手こずっている。経理の女の子まで手伝いに駆り出され作業中。
 ……でも、二人揃って作業を開始したのは午後2時頃ではなかったか?いや、もう少し早かったかもしれない。何でまだ終わらないの!?そんなに手間の掛かる大変な事をやっているのか?
 見れば、作業内容は書類(賞状)の発送作業。封筒もしくは筒に入れて一件ずつに宛名カードを貼り、リストに従って分類、箱詰め。それだけ。
 確かに、100件近い発送先の物が2点もあればかなりの手間だし、中身は賞状用紙だから雑に扱って汚すのは厳禁。慎重にもなり時間が掛かるかもしれない。2人だけという、ごく少人数での作業もなかなか進まない一因かもしれない。
 でもね。かれこれ5時間の作業で「この分は発送できます」と仕上がった物がロクに無いのはどういうわけ?

 何だかあまりにも時間が掛かりすぎてしまっているので「手伝おうか?」と声を掛けてしまった……。ワタクシ自身、かなり疲れていたんだけど、まぁ、目の前でドタバタしているのに素通りも心地悪いし。
 結局、その後約2時間作業に参加してほぼ完了。(またも退社時刻は21:00を過ぎてしまった!)んで、作業進行の遅い原因は新人さん、実直すぎて目の前の事からやろうとしすぎるのでは?との考えに至る。
 作業の手順を少し変えれば、スマートに流れ作業に取り掛かれるのに、新人な為にそこまで考えつかない。いや、そういう行動が少し、苦手なのかもしれない。少し口悪く言えば、ちょっと鈍くさい。慎重なのは勿論良いこと。ただ、それも過ぎれば愚鈍で使えない奴になってしまう。ほんの僅かな差なんだけどずいぶんと違う印象だ。日々、全てが紙一重。

 慣れれば、大丈夫……かな?人の成長に終わりはないのだ。 



2002年09月21日(土) ・・・・(軽)

 仕事の合間に本屋に立ち寄った。
 その本屋は会社の近くで、先日店内の模様替えをしたばかり。久しぶりに入店したら配置が分からなくて困ったと同僚。
 そこで買い物はしないが、立ち読みには時々訪れるので、調べ直さなくては……と立ち寄ったのだった。

 なるほど。店内の左右を逆に配置をしたらしい。これはとまどう。今まで漫画コミックスの置かれていた棚には、文庫小説が収まっている。僅かなスペースだが平積み展開をしている本もある。その中の1冊に『どすこい(安)』京極夏彦 著があった。
 この本は一昨年の二月に上製本の装丁で出版された。そして今年、文庫本として姿を変え、再び店頭に並ぶ。
 しかし、本来のタイトルは『どすこい(仮)』である。何故に、タイトルの変更があるのか?どうやら、前回の上製本と比較して(値段が)安いから、らしい。いかにもな遊び。そして、文庫本だから、紙質も違う為、(若干)手にした重さも軽く感じる。
 ワタクシは以前の上製本を購入済みで、腹筋が痛くなるほど大笑いした。その痛さ、疲れと言ったら、アブフ●ックスを最強パワーで20分装着したかのよう。
 未読の方は是非ご一読を薦める。本当に、安くて軽いから。(いつもの京極氏の本と比べればだが)

 手にした重さがこんなにも軽いのは、内容も軽いからだね、きっと。



2002年09月19日(木) 東京都 大阪区?

 ワタクシの勤め先は東京都でも、有数のオフィス街。近代だけでなく昔から、それこそ江戸の頃から活気有る街である。
 時代と共に活気に溢れる街。素敵なところだ。生活圏がどうしてもこの街周辺なので、勤める前からここは好きな街、好きな場所である。
 そんな街で起こっている事が以前から気になっていた。最近になってそれが顕著になったように思う。

 活気の中心になる駅前には雑多な店舗が密集。
 味も値段もお馴染みの居酒屋、墨痕鮮やかな迫力有る看板から、何語やら何屋かすら分からない看板。夜ともなれば、綺麗なお姉さん達(余り綺麗でない人もいたりする・笑)が韓国語、広東語、北京語、タガログ語等、様々な言語特有のイントネーション日本語でほろ酔い加減のおじさま達を誘う。つつき、つつかれるおじさま達は何故か一様に、
 「ええ?ホンマに?いやぁ〜、そんなん言われたら、かなんなぁ」と関西弁。
 お姉さん達とコミュニケーションを図っているおじさま達の他にも、
 「明日は朝イチで会議やって言うてはりましたよ。もう、電車も遅いですよって上がりましょ」と飲み仲間をたしなめるOLさん。
 ほろ酔い加減の街中で、仕事の電話を受ける人もいる。
 「いや、ソレは昨日も言うたやん!向こうさんは知らへんねんから、こっちでちゃっちゃぁ〜とせなあかんねん」

 平日の夜、駅前をすれ違っていく人たちの耳に入ってきた一言は、全員関西弁だった。

 ここ……東京、だよね?



2002年09月15日(日) イメージカラー

 定期的にどうしても購入しなければならない物がある。個々それぞれの嗜好品や医薬品、エネルギー源等あるだろう。
 ワタクシにとってのそれは、目薬。

 視力が著しく人並み以下のワタクシ、裸眼生活とコンタクトレンズ着用生活の二重生活を送っている。
 先日、裸眼時に使用するための目薬を購入。いつもは特売価格を打ち出している店舗で購入するのだが、どうしてもその店へ行く事が出来ず、やむなく家の近所の薬局にて定価で購入。
 目薬の商品名やら効能やら、お洒落感はない実用一点張りの品。まあ、医薬品なのでお洒落感やらオマケは必要ないし、定価でも当たり前なんだが。
 ともかく、疲れ目、充血にはバッチリ効く!と店のおばぁちゃんが言うそれを購入。

 帰宅し、早速パッケージを開けてみる。出てきた目薬は鮮やかな紫色の容器。

 そ、それって……。ああ!王蛇色じゃん!!(笑)

 ……そんな色だけで得した気分になったワタクシ。そんな風に思いが及ぶワタクシってば、目じゃなくて精神回路が少し悪いかもしれない。



2002年09月02日(月) 約束の王子様…?(偽)

 卒業式を終え、早くも懐かしい感傷に浸って校舎のあちこちを歩いた。足の向くままに任せていたら、敷地内の教会に来ていた。
 「お化けが出る」とか「埋蔵金が埋まっている」とか色んな噂があって、学校帰りによく話題にもした。
 ロマンティックな噂もあって「離ればなれになった王子様とお姫様。いつか迎えに来ると言った王子様を待ち続けるお姫様」そんなのもあった。
 色んな噂が出た教会だなぁ……そんな風に眺めていたら、扉が開いているのに気がついた。

 そっと中に入ってみる。正面の祭壇の後ろ一面には、色鮮やかなステンドグラスが春のあかりを取り込んで輝いていた。
 そんな中でぼんやりしていたら、
 
 「こんなところに居たのか」

 昨日までは私の先生。
 そして、今日から私だけの王子様が、迎えに来てくれた……。

★★★★★


 ……苦労の甲斐があって、クラス担任で数学教師の氷室零一氏とラブラブエンディング!!
 ううううう……。途中、誘いを掛けてくる男の子達を穏便に回避するのに、どれだけ苦労したことか!!

 まだ、ラブラブエンディングは一人だけ。彼一人のスチルも全て集めていない。プレイは続くよ、もうしばらくは。

 『ときめきメモリアルGirl's Side』にトキメキ中♪(ちょっと意地も入っている)


 < キラメキ  ツナガリ  トキメキ >


桜 [MAIL]