kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2003年07月28日(月) 山手線の車窓から〜ハーフ&ハーフ

 電車内から外に目を向ける。電車は走っているのに、意外とハッキリクッキリと見えるモンである。
 看板の取り替え作業とか、傘でゴルフのスイングを練習しているオジサン、Vシネマもビックリの濃いドラマを繰り広げるカップル。
 色々、見えてしまうことがある。そう、見えてしまった。

 JR山手線のある区間。窓にもたれ、外を眺めていたワタクシ。目線の先には反対周りのホームがある。当然、電車を待つ人々がいる。
 目の端に派手な色が引っかかった。少し首を傾け、色の正体へ視線を定める。
 ピンク、黄緑、ラベンダー。乱れ飛ぶ鮮やかな色が、花を思わせる抽象的な柄のワンピースを着た人がベンチに座っている。レトロな趣味とは言えない、野暮ったい膝丈のワンピース。
 「今時、何だあの服?」そう、心の中で呟いたワタクシ。
 しかも、膝を揃えて座っていないものだから、野暮ったさに拍車を掛けてだらしがない。膝丈のスカートは座る姿勢で印象がずいぶん変わる。
 「なんだ?昼日中の女性として、みっともない格好だなあ」この際、ワタクシのことは網棚の上にでも置いておくとしよう(笑)
 だらしのない格好に加え、菓子パンを頬張り、ビールをラッパ飲み。……休日とはいえ、昼間だぞ。なんちゅー女性じゃ。

 ……顔半分を覆っていた菓子パンは、膝の上に。その人の顔がハッキリ見えた。
 あの人、男性だ。

 電車は走り出し、ワタクシとの距離は遠ざかっていく。走る流れに逆らい、体全体でワンピースの人物を見つめていた、外周り車内の午後3時。

 女装している男性は何度も見たことがあるが、すっぴんの男の顔で女性服を着ている人は初めて見た。
 色々、見えすぎてしまうのは、困りものだ。



2003年07月20日(日) 悪霊の館内、バカの壁の中心で愛を叫ぶ

 会社から自宅までの間を、唯一の読書タイムとしている社会人の皆さん。そんな人は多いだろう。実は、ワタクシもその一人。
 そんな僅かな時間を駆使して、ようやっと読み終えた1冊。

 『悪霊の館』二階堂黎人 著

 名探偵、二階堂蘭子が謎を解いていくシリーズ物。特徴としては、ドロドロとえげつない、御しがたい欲望と、やりきれない心情とが交差する、読者が探偵として推理しやすい1作品。読書の苦手な人にとっては、昼寝用の枕に丁度良い厚みの1冊となるかもしれない。(歴史知識(中・高の授業程度)も少々あった方が読み解くのに楽かも)
 氏の作品のファンで、大概は抑えてはいるものの、欲張りで贅沢な読者であるワタクシは、他の作者もチェックする。

 この所、人気上位にある作品は、異常とも言えるくらいに不動である。それは、『バカの壁』と『世界の中心で愛を叫ぶ』の2作品。不思議なほど、ランキングが動かない!
 読了の人に「どんな具合?」と探りを入れてみると、「多くの人が読む、読みやすいのが分かるし、そのせいで売れ行きが良いのも分かる。」との答え。「まあ、作品の質、は勿論のこと、特に口コミの威力が露わになった作品ってトコだねえ」
 実は、チェックはするものの、なかなか(自分にとっての)新規作品は手を出さないワタクシ。
 しかし。この2作品はかなり長いことランキング上位にいる。マスコミでの取り上げられ方は勿論、タイトルや装丁もキャッチーだからか。
 温故知新、を繰り返していたワタクシ。ここらで、世間での流行物を自分に取り入れるのも、悪くないだろう。 



2003年07月15日(火) ユルユル〜

 やらなけりゃあ、ならない仕事。内容がどうであれ、やらなければならない!しかし。どうにもこうにも、はかどらない。作業時間ばかりかかる。やる気がゆる〜い。というより、やりたくなぁい!
 仕事全般ではなく、今抱えている仕事だけ特にやりたくないのだ。

 自分なりに考えた。どうして、この件をやりたくないのか。

 この件の担当営業さんを好ましく思っていないからだ!もっと、簡単にいえば、あの営業さん、嫌いなんだよネ〜。……簡単すぎ。

 人の行動は、全て精神的な事が許になっているものだ。
 嫌い・苦手な人、物と関わるとき、ほんの些細な事でもイライラする。ところが、好き・得意となると「それって無茶だろ!」って事もクリアしてしまう。

 強い精神力の走る向きは、好きな方向にしか向かわないのだ。

 だから、今抱えている仕事はやる気が起こらないのか!……とはいえ、一勤め人
のワタクシ。やっぱり、やらざるを得ないわけで……。トホホ〜。



2003年07月04日(金) 活力

 昨日のアフターファイブ(笑)は、久々にゆっくりと書店で過ごす。
 目的の物をパッと買ってすぐに出てしまうことが続いたので、じっくりと店内を見て回る。
 書店での売れ筋・売る気ばっちりの本にはポップが付いていて、とても賑やかだ。見ていて楽しくなる。ワタクシの活力の源……のひとつ。
 愉快なポップに笑いながら棚の間を行く。

 とある棚で足が止まった。時代小説を収めてある棚。おや?以前、ここに来た時にはもう少し、棚の規模が小さかったが。なんだか……以前よりも倍の規模になってるぞ。
 定番中の定番、山本周五郎、山田風太郎はもちろんだが、現代物を中心に書いて活躍している作家の時代物も多く収められている。結構、品揃えが良さそうな雰囲気。それにしても、ワタクシってば〜!
 ああああ!全然読んでない!何って、定番中の定番を実は読んだことがない(笑)。最近の作も読んでいない。うああああ〜。ダメダメじゃん!!

 時代劇専門チャンネルは好調のようだ。我が家にこのチャンネルが入らないのが悔やまれる。あーあ。『銭形平次』見たいなあ。でも、入ったら地上波の放送をロクに見なくなってしまうかも。
 いや、地上波でも来週から再び(三度か)『茂七親分の事件簿・3』が始まる。その代わり、今週で『ゆうれい貸します』が終わったが。あ、TV朝日の『紅』も終わっちゃったね。
 あ〜、この秋には『あかね空』も。それからいつになるやらちょっと覚えていないけど、映画『ロストサムライ』って言ったっけ?トム・クルーズ主演・監督の。アレも、楽しみだねえ。
 『魔界転生』に『あずみ』は……。そのうち、TVでやるだろう。

 時代劇と呼ばれる作品がまた、多くなったように思う。作品一本で、人情、アクション、風刺と内容が盛りだくさん。しかも、人間のエネルギーがギッシリ。CGの技術の高さ、も素敵な作品だけど、生の勢いには敵わない。
 贅沢な作品だよね、時代劇。そんな贅沢に浸って活力を取り戻さねば!



2003年06月30日(月) 先見の明?

 半月ほど前、本屋で偶然見かけた一冊。少し、中身を見るつもりで、手に取ってみた。
 ほんの少し、のつもりが完全読了してしまった。しかも、読んでいる途中はクスクス声を立ててしまっていた。
 おかげで、周辺に人は来ず、よけい読書に集中してしまった。
 本屋の棚の前で読了。そのまま買わずに立ち去った。(笑)

 しかし、あれ以来その本が気になって仕方がない。仕方がないのでとうとう、買ってしまった。
 一度読んだ本なのに、また笑ってしまう。お、面白い!この面白さは人に伝えなければ……!
 会社の同僚に話した。どの辺が面白いのか、いまいち伝わらなかったようだ。とはいえ、この話を覚えていた同僚は、本日午前中の仕事中突然叫んだ。
 「今、ラジオで話している本って、この間あなたが言ってた本じゃない!?」
 ワタクシも耳を傾ける。……確かに。これはワタクシが一目でツボにはまって店内で大笑いしながら読了し、ついこの間購入してしまった本のことを話しているではないか!

 マスコミも取り上げる程、(これから)話題になる(かもしれない)本を先取りするワタクシ!ふふふん。このセンスの鋭さ、ちょっとカッコよすぎじゃなぁ〜い!?

 建築に興味ある人、一言ツッコミ派の人にお薦め!
 『間取りの手帖』佐藤和歌子・著 



2003年06月20日(金)

 本日6月20日。先日亡くなられた噺家、春風亭柳昇師匠の告別式。

 なかなか、噺家さんのビデオってのはなくて。ましてやレンタル屋には無く。
 高座の模様を収録した番組って放映しないかな。CDは良く有るんだけど。柳昇師匠は著作が多い方だから、読書といこうか。(何一つ読んだことは無いので)

 話が商売の人は、文章になっても面白い。沢山の言葉を知っているから、単純な言葉の選び方が面白い。
 そして、話の締め方にその人の味が濃縮されている。

 本当に、自分は勉強不足だなあ。



2003年06月17日(火) リターン

 いつもと同じように松田悟志モーニングコールのおかげでウキウキで起床。
 朝食を取り、出勤。ちょっと立て込んだ仕事の都合で今朝は少し、早めに家を出た。
 手間ばかりで生産性のない仕事が続く。何も考えずに出来るから楽だけど、頭が悪くなりそうだ。
 天気も悪い。見上げれば雨はすっかり上がっているが、雲は厚い。スッカラカンとしたお天気はまだかな。お腹はすっかりスッカラカンなのに。きゅ〜きゅるるんと高らかに響くお腹を抱えて帰宅。
 ご飯の支度が済んでいるというのは、幸せだね。

 PCを起動。ワタクシがオーナーの掲示板にメッセージが。ありがたいやら、照れくさいやら。

 幸せだね。昨日とは違った幸せを貰えた事が。いつか、お返しが出来るように、気長に待っていてくれ、みんな。

 
 



2003年06月07日(土) 社会不適格人

 色々、本当にせっぱ詰まった金銭的事情により詳しくは証せないが、アルバイト員を募集している事務所に電話をした。ちなみにワタクシ自身は、バイト情報誌を見て連絡したことは3回しかない。「何かバイトしなくちゃね!」とせっぱ詰まっても……。つまり今回で4度目。

 「あ、あの!バイト情報誌を見てお電話したんですが……」
 「はい!ありがとうございます。では、担当に代わります」
 あ、まだ、担当の人じゃなかったんだね……確認にしなくちゃ。ワタクシ自身も、受ける方としたらいい加減慣れているはずなのにね。募集を受ける側としたら手順も踏んでいるのにね。てへ!かる〜い失敗!

 担当者に変わり色々説明を受けた。ワタクシ自身も社会人として(ほぼ)お初の洗礼を受けた。
 「では、明日朝8時に当社にて面接の後に、当落の連絡を直接致します……。面接の際には襟付きの白いシャツに、膝丈の黒いスカートと、靴は……」
 げげ〜!ごめんなさい!!スカートはともかくとして白いシャツとスリッポンの靴がない!!ワタクシとしては合うかもしれないが、世間的に微妙だ(笑)

 そんなわけで、「すみません、今回の面接はぁ……無しって事で」と超早で引いて来た!

 世間って、厳しいッスね!ちゅーか、白いシャツと黒い膝丈のスカートって一般的なアイテムなんすね!?
 アイテムとしてある!とはいえ、ワシ、ホントに微妙に、季節的にアイテムの素材がずれてるんですけど!?「ぐげぇ〜!?」ってカンジで。
 ……ああ。色々すんません!

 世間的にも、社会的にも適応できていなくて、すいません。
 安くても良いんで、使ってやって下さい(涙)



2003年06月05日(木) 不変

 今でもこそ普通のお嬢さんちっくなワタクシだが、ほんの少し前まではガシガシに突拍子もない色に髪を染め、季節感希薄な服で出歩いていた。
 街頭アンケートにとっつかまった場合……「え〜っと……美容師さんですか?」「あ〜、アパレル関係ですか?」と考え考えの言葉で問いかけられた。
 夕方になると、「おねーさん、何処の店?絶対ウチの方が給料良いよ!」と言葉の種類が少々違っていたが。
 そんな“プチ不審人物”だったワタクシ。何故か、声を掛けられ呼び止められることが多かった。

 先のアンケートはモチロンだが、一番多いのは「○○へ行きたいんですけど、道を教えて下さい」という、お尋ね系。
 道に迷っているからせっぱ詰まっているんだろう、通りかかった人に訊ねる!それは分かる。ただね、朝のラッシュ時、人は電車のホームから溢れるほどいるのだ。もっと、堅気な外見を持っている人はそれこそ掃いて捨てるほどいるんだ。もっと人を選べるはずなのに、そんな状況で、なぜ、ワタクシに声を掛けるんだ!?

 こんなアホアホで、一見して胡散臭い人物に、朝の貴重な時間に声を掛けるほど、せっぱ詰まってたんですか!?

 「みんな堅気で忙しそうだから、暇そうに見えるあんたを選んで声を掛けてくるんじゃないの?」
 ある意味、選ばれた人なのだな、ワタクシは。……そんな選ばれ方、あまり嬉しくないが。

 その為現在、平々凡々に埋没できる黒髪でいる。一見、普通のお嬢さんちっくでいる。……なんてわけは断じてない。単に手入れを面倒がっているだけなのだ。

 また別の友は言う。 
「気にすることないよ。黒髪だろうが、普通の服だろうが、胡散臭さは変わってないから」
 ……それ、誉め言葉じゃない。



2003年06月01日(日) 断髪式

 もう、すっかり夏の空気が感じられる六月。(といって、本日の東京は降ったり止んだりの雨に見舞われたが)

 そんな本日、横綱・貴乃花の断髪式が執り行われた。
 実際、ワタクシ自身は式のTV中継は見ていないのだが、相撲史に残る横綱だけあってかなり盛大になったようだ。
 昼前から、式を放送する番組の為の前宣伝番組まで枠を取ったり、本当にスタッフ側の意気込みも感じられる。おそらく、放送を見る側も多いことだろう。
 それはいい。ワタクシはちょっと違うところで不満に思うことがある。

 実は昨日も断髪式が行われたのだ。
 それは、寺尾関の式。
 横綱にはなれなかったが、色々な記録を立て、記憶にも強く残る力士である。ワタクシがもっとも好きな力士だ。
 その寺尾の断髪式がTVで中継の模様がされなかった事に腹を立てている。そりゃあ、スポーツニュースでは紹介されたが、番組として確立はされなかった。

 なんでよ!幕内力士では番組取れねぇってか!?寺尾の紹介も、もっとやってくれよ〜!

 今の力士達、怪我が多すぎると思わないか?これはあくまでもワタクシ個人の考えだが、本場所を減らしても良いと思う。
 スポーツに怪我はどうしてもつきまとう。それを治す方法、いかに早く治療をするかは一流選手として才能、努力と共に必要な要素だと思う。
 とはいえ、自分の力では及ばない時間は怪我を治し、より強くなるために重要。
 今のシステムでは、怪我を充分に治す時間がない。
 それゆえ、故障者が多くなり休場する力士が目立ってしまうのでは?と思う。
 
 寺尾も、最終的には怪我の影響で充分な相撲が取れなくなったが為の引退だった。純粋に年齢のせいもあるが、怪我の治療のために専念していたら、もう少し、長く現役生活を送れていたのでは?と考えてしまう。

 ファンならではの勝手だが、もっと取り組みを見ていたかった。


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