「やっぱり、予想は外れたねえ」 出社して、朝イチの仕事前、同僚からそう声をかけられた。 「え?何の予想です?」 ピンと来なかったワタクシはそう返す。何の予想を立てていたかしら?競馬……は最近チェックしていないし、ナンバーズは、やっていないし。野球は(珍しく)早いウチに阪神がトップという事は分かっていたし。何だ? 「ギャンブルじゃないよ!」半ば呆れ顔の同僚。 「知らないの?16、17日辺りに関東に大地震が来るって言ってたでしょ」
しえぇぇぇー!?知りませんよ、そんな事!そのニュースソースはいったい何処から? え?TVやラジオのニュース番組で言ってた? そうなんだ。へぇー…………。
13へぇー。ってとこかな。
秋である。真夏の気温とはいえ、カレンダーとしては秋である。日本人としても本能が秋と思い込もうとしている――夜には中秋の名月を堪能している事だし――そんな秋の一日。
さて、秋といえば……。そう!スポーツに勤しむ秋!!本日は運動会に参加したワタクシ。
first cell(GARGOYLEの事務所)主催のファンクラブイベント。通常ならばGARGOYLEのファンクラブ会員だけの催しだが、今回は事務所所属バンド全員参加。つまり、GARGOYLEの他にバーベルとdenno:oblaat、計3バンド合同のイベントとなった。 セッション有りのイベントライヴなら幾度もあるが、ライヴとは違う催し物でjoin us!なんて事はしたことがない他2バンド。 さて、このイベントはどうなる事やら?
まず最初に行ったのはチーム編成から。denno:oblaat&TOSHI、KATSUJIチームとバーベル&KIBA、KENTAROチームの二つに分かれる。(ワタクシはデンノーチームへ編入) 「ウチは男前チーム」とTOSHIさんが言い、「こっちの方がホントの男前チーム!」とKIBAさんがやり返す。 そして、運動会といえば、やはり開会式から。 大会実行委員長のGARGOYLEのKATSUJIさんからご挨拶。選手宣誓はバーベルの川崎さんとdenno:oblaatの谷口さんのボーカル同士で。 しっかり準備運動を……という事で、次はラジオ体操!!学生時代以来、何年振りよ!?あ、しまった。ワタクシは(永遠の)16歳だった(笑)。
さて競技は、『玉入れ』『綱引き』『デカパン競争』『バスケットボールリレー』『ムカデ競争』『借り物競走』『三人四脚』の7競技。 『玉入れ』は籠に玉を投げ入れるという競技。しかし、その籠はメンバー一人が背負っている。籠めがけて投げ込むわけだが、外れれば当然籠を背負っている人にぶつかる。競技中、「痛い〜!」という悲鳴が上がっていた。 この競技は三回勝負で一回だけ勝利したデンノーチーム。対するバーベルチームは大盛り上がり。悔しい〜! 『綱引き』二回勝負で、一勝一敗。 『デカパン競争』何の事やら?と思うだろう。パンツの片足に人ひとり、入る。もう片方にも人が入る。二人でパンツ一枚を着けてリレーする。ビジュアル的にとてもおかしい。この競技、またもやバーベルチームが大盛り上がり。くっそぅ〜! 『バスケットボールリレー』ボールをバトン代わりにし、レイアップシュートを決め、なおかつ一巡の早さをも競う。二回勝負で一勝一敗。う〜む、勝てない。どうした?デンノーチーム。 ここまでが運動会前半。かなり遅めの昼食となり、思い思いに過ごす。
後半は、 『ムカデ競争』これはイメージしやすいだろう。大勢が連なって走る。そして、この競技もバーベルチームの勝利。 『借り物競走』ハンカチや帽子、眼鏡など定番の物から、ライヴのチケット、大阪で生まれた女(大阪出身の女性って意味ね)、denno:oblaatの翌日のライヴに行く人(何故かバーベルチームから出現)、バーベルのCD、ZEROISMの会報最新号など、「何で、運動会にそんなの持ってきとんねん!?」という借り物もあり。 個人的に、2000円札と阪神タイガースグッズに笑った。持っている人、居るんだもんなあ。 ここまでで、デンノーチームとバーベルチームの勝負はダブルスコアの展開。余りにも一方的な点差ゆえ、「最後の競技は、デンノーチームが勝ったら一気に19点挙げる」という屈辱的な提言がされた。(それで、ようやく同点になる) な、なにお〜!そ、そんな事……! 是非、お願いします〜!(泣)デンノーチーム、土下座してお願い。 『三人四脚』とうとう最後の競技。予定していた競技方法だと判定や時間の関係で難しい事になるので、タイムトライアルで勝負を決する事に。 なんと、デンノーチームの勝利!本当に同点になってしまった!
さあ、どう決着を付ける! メンバー同士のリレーと相成った。第一走者はKATSUJIと末房さん。奇しくもドラマー対決。スタートで少し差を付けられたデンノーチーム。しかしまだ挽回できる!ところが……。 途中、コケた。 ここで一気に差が開き、惜しいトコまで詰め寄るものの結果、デンノーチーム、惨敗。
戦いすんで、閉会式。 メンバーから一言ずつ「お疲れ様」の言葉があり、勝者・バーベルチームには表彰状(メンバー全員直筆サイン色紙)が贈られた。 しかし、敗者に何もないのは可哀相という情けから、残念賞(一言メッセージが書かれたサインカード。しかし、一枚に一人のメッセージ)が。
残念賞のカード(GARGOYLEギターのKENTROさんのカードをget!)を持って真っ直ぐ帰宅したワタクシ。家に帰るまでが運動会だから(笑)
さあ、負けてしまった残念会として、ビールでも飲むかね。
2003年09月10日(水) |
光るペンギンとクラゲ |
おもちゃ屋さんも様変わりしている。
手の届きそうな物から、「これ、誰が買うねん!?」という余りにも高価な物まで。玩具だけでなく「この商品はこの店じゃなくても良かろうに……」という雑貨まである。賑やかなセレクトショップだ。
携帯電話アクセサリーのコーナーは、細かい物がダアァー!っと目の高さから足下までの空間に鈴なりだ。その中で少し気になるブツを発見。
着信に反応してストラップのアクセサリーが光る物。その光る部分に愛らしい動物のイラストが浮かび上がる。 その手の物は、以前から腐るほどあったが、今回見つけた物はそのイラストが違う! 可愛らしくディフォルメした物ではない。リアルなイラストなのだ。非常に写実的なのだ。 ワタクシが強く惹かれた物はペンギンとクラゲの2種。これはおそらくフンボルトペンギンとミズクラゲ。 とっさに手の中に握りしめ、レジへ……と歩きかけたが、一品、1,500円ほどの商品。二品どころか一品すらも購入できないワタクシの懐事情。
そっと棚に戻し、店を後にした。 おもちゃ屋を出るのに、こんなに悔しい思いをするなんて……。様変わりをしたのはワタクシの方なのだろうか?
ついこの間まで、退社時刻は昼のように明るかったのに、すっかり夕闇の色。夏の名残を感じる間もなく秋なのか? 季節の移り変わりを身に受けながら、ポテポテと歩くワタクシ。 その前方をテレテレと歩く女の子。まるでファッション誌から抜け出てきたような、とりあえず流行物を着けておけ!といったタイプ。 そんな女の子が携帯電話でお喋りしながら歩いている。しかし、声色がキツイ。
「近くだよー。うん〜、いま?○●(コンビニエンスストア名)の前。え、いいじゃん!……どうして?ちょっと、なんで?なんでよ!!なんでだよ。 ちょっと、マジ一人?女、居るんじゃねえの!?だいたいさぁー、あんた、優しくないよねえ。だって、全然誉めてくんないじゃん。メイク違ってても、新しい服でもさあ。分かってんの!?この間だって……」
浮気の疑いがある彼氏に電話中。そんなカンジ。 帰宅途中に遭遇した修羅場。この二人の間も秋の色が近づいているのか?
……他人のことは良いから、自分の心配しろって?心配ご無用。ワタクシは常に(異次元の)常春状態だから。 え〜ん…………。
ネット上には美が隠れている。
先月、美の片鱗を掴み、そして今日、ワタクシの手元に届いた。 いや、既にワタクシは「美しさは、罪〜……」なんて朗々と歌っちゃう程で有り(爆)「そんなに綺麗になって、どうするの〜!?」なんて某バンドさんの唄が響いてくる程だが。今、鼻が5メートルほどの長さになっています。
メールアドレスを登録して、チマチマとスクラッチゲームに興じていたこの夏のワタクシ。(いや、夏はこれから?) 毎日3〜4通ものメールマガジンが届いて、チャンスを掴め!こすれスクラッチ!目指せ小銭王!なんて、せっせとクジにチャレンジしていた。 そこで先月、初めて当選した!物は、エステティックサロンの優待券。何と5万円分。 当初、この優待券を売却して小銭稼ぎを〜♪とか思っていたんだが、届いたチケットにはナンバリングされている。封筒にも同じナンバーが記されている。 つまり、外に出したら売り主が誰か即バレとなってしまう。……売りには出せねえ!!
だめだ。こんな事考えているようじゃ、美しくなれない!!あ、素から美しいんだったっけ。しまった、また鼻が伸びてキーボードが打てな
2003年08月20日(水) |
女の子のワードローブ |
本日は、とあるイベントが銀座で行われ、フワフワ気分のまま少し歩く。いつもならば直帰なのだが少し遠回りをする。
銀座4丁目、数寄屋橋交差点。ここには、ケーキ屋がある。幼い女の子が看板娘だ。 この女の子は、季節感をいち早く取り入れた様々なファッションで店先に立つ。その感覚も鋭い子だ。例年ならば、夏は浴衣姿で店先に立ち道行く人に笑顔を向けるのだが、今年は寒い夏。浴衣姿では辛かろう。 それにしても、この衣裳は誰が用意するのだろう?スタイリストが居るのかしら?
少しずつ近づくライトアップされた看板を見ながら、そんな事を考えた。
さて。その女の子、現在はどんな服装なのか? 頭部には帽子。テンガロンハットを横に被ったような形。 白いシャツに黒いベスト。首元には赤いバンダナ。黒いパンツにはがっしりとしたベルトをコーディネート。 なんで?何でケーキ屋の看板キャラクターが、こんな格好?何のコスプレか?これではまるで西部劇にでも登場する人物。いや、西部劇と例えるには帽子が違う。これは、そう……海賊物? もしや、『パイレーツオブカリビアン』?
この衣裳は誰が用意するのだろう?
八月も半ば、お盆も終わろうとしている今日、雨続きのせいもあり酷く寒い日となった。 半袖のシャツ一枚では寒い。部屋の中にいるというのに、ウインドブレーカーなんて引っぱり出して着込む始末。 トレーニングに励むアスリートじゃあるまいし、何でそんなモン着込んでいなきゃならんのだ。しかも、少々動いた程度じゃ汗もかかない。
この寒さの為、「くっはぁー、ビール呑みてぇなあ!」とならない。酒代すらピンチのワタクシにとっては幸いだが、どうせ呑むならば、茹だるような熱気の中で、キンキンに冷えたビールをやりたいモンだ。 本当いえば、どんな時に呑んだって美味いモンは美味いのだ。寒いときの冷えたビールだって、味は美味しいんだ。ただ、呑みたいなぁという美味しいシチュエーションでないだけ。
美味しいシチュエーションには一緒に呑む面子も重要。 昨日呑んだ酒は、美味しい面子。すっかり慣例となっている呑みイベントで、面子もほぼ不動。とはいえ、会う度に発見のある面子の為に、居心地が良い。酒が進みすぎないように自制するのが大変なだけ。運良く、昨夜は壊れずに、酔っぱらわずに朝まで過ごせた(笑)。 美味しいシチュエーションを長持ちさせるには、記憶を持ったまま飲む事かも知れない。 とはいえ、途中で眠らずに記憶を持ったままでいるなんて、少しもったいない気もする。壊れるまで呑まなければ。いやいや。そんな処をもったいないと思うのは、ちと、不味いか。
引越の片づけも出来ていないワタクシは置いてけぼりで、会社は通常業務の朝を迎えた。 慣れた仕事場とは違う為、体の動きも慣れのままでは行かない。仕事をこなすスピードも予想以上に掛かってしまった。 おまけに、空調が壊れている為に、ほぼ外気温と同じという室内での作業。時折、意識が遠くに逃げて行こうとする。ああ、涼やかな風吹く青い空の下、冷やしおでんでも食することが出来れば、なんと幸せだろう……。それとも、青空と強いコントラストが美しい、黄金色にはじけるビールか。いやいや、暑いときの熱い物もいい。コラーゲンたっぷりの鶏一羽を贅沢に使ったサムゲタンなんてのも捨てがたい。…………。………………。 気が付けば、退社時刻を過ぎていた。しかし、まだ帰れない……。
ようやく帰り支度を始めたのは、本日の勤務時間12時間を指した頃。ヘロヘロ歩きで帰宅。 自室に辿り着き、ホッと一息。PCの電源を入れ……視界の隅に動く物が。黒い、なんだ?
ゴキブリ!!
途端に神経を張りつめ、臨戦態勢を整える。右手はメールチェックを続けるマウスを操り、左手には棒状に丸めた新聞紙。二刀流!?
やっ!った〜〜、こいつ!うりゃ、うりゃうりゃ〜〜〜!てぇーい!待ちやがれー。こなくそ、何処行きやがった!?チェストー!とりゃぁー。
バシバシと床、壁を叩き回るワタクシ。攻撃をかわすゴキブリ。正に必死の立ち回り。 痛恨の一撃を与えたワタクシ。腹を向け、僅かに動く敵を見つめ、 「我が輩の殺生を許してくれとは言わん。ただ、成仏してくれ」そう、呟く。 これに答えるかのように褐色の強者は、 「これも、さだめ。恨み言など言うつもりもない」 数多の戦を生き抜いてきた強さは、美しい。 戦いの刃を交えた者として、敬意を表し、白い雪のような泡の中に包み込んで葬った。 厚い雲の隙間から、満月の柔らかな輝きに包み込まれて、高ぶっていたワタクシの闘争心が冷えていく。ああ、生き死にとは刹那のキラメキに過ぎないのだろうか?…………。………………。
疲れているのかな、こんな一人遊びをするとは。
2003年08月05日(火) |
『運動靴と赤い金魚』 |
見たかったんだよねえ、この作品。 ギスギスせずに、過激な表現もない、穏やかな気持ちのまま見ることの出来る作品。兄・妹の二人がとても可愛らしい。 上映当初、雑誌だか新聞だかで情報を入手していた。 ただ、上映館が限られていた為に、出掛けるのをおっくうがっていたら、上映は終わってしまい……。
小学3年生のアリ。自分の不注意とはいえ、修理から戻ったばかりの妹の靴を失い、二人でひとつの靴を履いて、午前中は妹が午後からは兄が学校へ通う。そんなある日、地区で大きなマラソン大会が開催されることになった。入賞――3等には賞品として、運動靴!この運動靴を妹へプレゼントだ。何としても、3等にならなくちゃ。 そんな兄妹愛が、ほんわかしている作品。ホコホコする。 しかし、本日、BS局で放映された!きゃっほ〜!
色々なところで目にした通りのストーリー。確かに。 筋としては単純で、それがこの作品の良い処なんだが……まさか、オチがアレ? 本編が終わり、エンドロールが流れて唖然とした。一応、ハッピーエンドっちゃー、そうなんだけど分かり難い。 もっと、はっきりとした画を望むよー!それとも、そういう演出がお国柄、なのかな? それでも、ほんわか具合に変わりはなく見て良かったな、と思った。 ドライすぎず、ウェットすぎずという感触の物は自分に合っているのかもしれない。
部屋の空気が熱い。のそり、と身を起こす。 窓を大きく開けて寝ぼけた顔を外気に晒す。微かな風だが涼しく感じる。風にくすぐられて大あくび。ふわわわわぁ〜。顎が外れそうだ。
朝起きたときから、眩しい青空。こんな天気は久しぶり。 テレビの天気情報では、梅雨明けをしたと言っている。そうか、梅雨明けか。なるほど、良い天気だ。
……八月に入って梅雨明けだなんて、遅すぎだろ!! ともあれ、もう夏が始まる。
ワタクシには何が始まるのか、始められるのか。
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