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■ 燃えろ!バルジャン!!!
本日、くづきはお誕生日を迎えました。パチパチパチパチ。 北海道「ろまん亭」のチョコレートモンブランをいただきました。 チョコスポンジベースにトロッとした半生のチョコクリーム、そして普通のモンブラン のようにチョコがかけてあるまさに「チョコづくし」なケーキです。 ここのケーキは初めてでしたが、コーヒーに良くあう甘さのケーキで美味しゅうござ いました(^^)
さてさて、昨日に続いて今日も帝劇。石井バル&マルシアファンテのMy楽です。 バル、ジャベ、ファンテ以外は昨日とほぼ同じのメンバーでした。(アンサンブル さんは史桜さんが宮さんになっていたり、フルフルがいなかったりと多少入れ代わり があったんですけどね)
石井バルは7月に高嶋ジャベとの組み合わせで観て以来です。 石井バルジャンは熱いよね。前回石井バルを観た時は最初から最後までずーっとテン ション160%という位に力の入ったバルジャンだったので観終わった後にこちらに ドッと疲れが出た覚えが(^^;いやー、ずっと怒りっぱなしのバルだったなぁと 思いながら劇場を後にしました。 今日はさすがに公演も最終週なので随分こなれたバルジャンになっていました。力の 入り具合というか熱さの温度に緩急がついていて良かったです。
仮釈放されてから世間の冷たさに荒れ、怒り、激しい憎しみの炎を燃やす石井バル。 う〜ん、すぐに手が出るんじゃ周りも怖がるわよねーと思います。 司教様とのやりとり。銀の燭台をなかなか渡しません。(確か鹿賀バルもこんな感じ でしたよね)それをゆっくり引き離しカバンに入れてバルに返す司教様。今度はその カバンを抱えるようにふてくされて座り、話を聞こうせず背を向けてしまいます。 対する司教様はきちんと自分の目を見て話を聞きなさい!というように力強く、でも 決して乱暴な振る舞いではない仕種で自分の方を向かせてバルに語りかけます。 (今日の司教様は小林仁さんです)ちょっと体育会系な2人にも見えますが(^^; 2人の真剣さがいいですねー。同じ怒りをぶつけるならこの理不尽な世の中そのもの にでしょう?原因を良く考えなさい!というような無言のやりとり。 ここから石井バルは「考える人」に変わります。 今までの無闇に解き放っていた怒りのエネルギーの使い方を知る訳ですね。
「独白」ではドン底の中から立ち上がり、神と共に歩いていくことを決める過程が 見事です。感情の乱れが次第に落ちついて一つの流れを作っていく姿が胸に来ました。 私、「裁き」で涙が出たの初めてかも。石井バルジャン、迷います。 真実を言うべきか、流れに身を任せるか。ここでも激しさに強弱があってイイ! もう心揺れまくり(ToT) 迷って、迷って、「さあ、見ろ!」ですよ。 馬車事件でのジャベールのマヌケな勘違い言動にもお怒りモード炸裂だったのかも・・・ 「何がよく知ってるじゃ!ボケがぁ〜」位な勢いで高嶋ジャベに眼飛ばしてから 胸元開いてます。市長様、激しい〜。 一転ファンテの死の後で静かに祈りを捧げる姿に「救えなかった、もっと早く知って いれば…」という後悔を感じます。(山口バルは「楽になれたね。後はまかせてね」 って雰囲気なんで、結構印象違いますね) リトルコゼットとのやりとりは子供慣れしていない雰囲気がいいですね。森で出会う 時も妙に遠回りして少しずつ近付いていくのが微笑ましいつーか。探してたコゼット だと知ってからギューと力一杯抱き締めちゃうのも好きかも。 テナ夫妻を逆恐喝。恐いですぅ。あの迫力でこられたらテナさん尻尾振ってヘイコラ してしまいますな。 10年後のバルも熱いです。若い頃の瞬間湯沸かし的な熱さは消えたけど、やるときは やります。 「彼を帰して」は地に足の付いた感じがして山口バルや今井バルとは違った雰囲気の 神への祈りです。石井バルはマリウスが撃たれて死んでしまったと思うんですね。 撃たれたマリウスを見て顔をクシャクシャにしてショック受けてます。「コゼットに 会わせる顔がない。守ってやれんかったーっ!」こんな感じ。 だからこそ砦陥落後に自分とマリウスが生きていることを神に感謝する姿が輝くの かなぁ。(他の学生はどーでも良かったのか…と思ったりもしますが)
マリウスに過去を告白する時には、すごく辛い感じなんですね。「逃亡者」である こと、これがバルジャンにはずっと心の枷になっているんだなぁ、と。マリウスの 目を見て話す事が出来ないんだもん。「♪仮出獄許可書を破り捨て 逃げ延びた〜」 で思わず目を反らしてしまう姿に涙。 泉見マリウスは頭の回転が早そうな子なので、断片的な話の途中でもそれなりにバルの 立場を理解しちゃうんですね。で、ちょっと誤解したままっていう原作マリウスっ ぽいのかな。(岡田マリウスは良く判ってないまま、山本マリウスはちょっと疑問を 抱えて聞けないままという印象です)
エピローグでマリウスが自分を助けたのがバルジャンだとコゼットに話すのを止め ようとする姿にまた涙。そして、父親じゃないと告白する時にまたしてもコゼの 顔を見て話せないんだよー、このバルジャンは(><。 7月に見た時はこのシーンで『今明かされる衝撃の事実!』ってテロップが見えそう な位に劇的にドーンと告白していた石井バル。それを見て私は「最後の最後にそんな コゼットをビックリさせる言い方しないでー」と思っていました。 今日は「告白」の重さを感じさせつつ、バルジャンの中のコゼットに対する複雑な 心情を垣間見たような気がしました。バルにとってのコゼットって、失われた妹や その子供達の代理であり、妻を得る事のなかった自分に取っての娘であり、最愛の 人だったんだろうなと思いました。血の繋がらない少女を育てて、その子が美しく 成長して他の男と恋に落ちる…なんか微妙な関係だったんだなぁ。相手が劔持コゼ だとあのどこか影があるような、薄々バルと自分との関係に気付いていたんじゃなか ろうか、という雰囲気が余計に切ないかも。 「父じゃない」と告白することで2人は本当の親子になれたのかも。 最後にマリウスを見つめて少し微笑んでから逝くのね。ファンテに導かれて椅子を 立つ時に石井さん目元に手をやっていたんですけど、泣いてしまっていたのかな?
今日は石井バルの事で頭が一杯です。 7月は荒々しさが目立ったバルジャンだったのに今日は不器用だけど優しくて強くて とても暖かさを感じるバルジャンでした。声も伸びやかで綺麗、聞いていて気持ち いいです。山口さんとは違う意味で好きな声だ。 次回の公演の時は石井バル狙って観ます。2回しかチケット取らなかったの反省。
あ、マルシアファンテは「夢破れて」をしっとりと歌っていました。病院で幻のコゼ に語りかけるシーンは彼女のファンテが一番好きかな。 吉武ガブは7日の時は妙に荒っぽくなってしまいアレレ〜?ッて感じだったのですが、 今日はまた滑舌よく元気に歌ってました。でもカバンが全然届かなかったのが残念。 うーん、あの位置からだと元々難しいんじゃないかなぁ。カバン飛ばすのに必死で 歌がイマイチになっちゃうのもどうだろう。宮里ガブみたいな小技(笑 使うと いいのに。
高嶋ジャベは前半は「あれ?今日はなんかちょっと渋めで良いんじゃない〜」と思って いたけど自殺での取り乱し方はいつものエキセントリックなジャベでした。 でも、終止一貫したキャラになってるからいいんだよね。 ファンテと市長様の町でのやりとりの時にしばらく静観していたのが、彼女がツバを 吐きかけた途端に部下に命じてファンテを連行しようとするシーンに萌。凄く自然な 動きで部下に手で指図するのがなんだか素敵でした。いや、ホントに。 そして、パリで駒田テナの首を掴んだままひきづったあげくに突き放すのも良し! 駒田さんも手を放された後でグルンとでんぐり返しして反応するのがいいなぁ。 帽子脱げちゃってもそのまま卑屈にジャベの顔色伺ってるのがテナぽくていいねー。
「One Day More」がとても綺麗に響きあって美しかったです。1幕の最後がピシッ と締まるとイイですね。最後の「民衆の歌」もオケの音と全員のハーモニーが美しくて ホエ〜とした気持ちいい気分で終わりました(^^) カテコではバルとジャベが並んでニコニコ。最後はマルシアさんも加わって3人で 仲良く笑って去っていきました。他のメンバーもアンサンブルさんまで仲良さそう でいいなぁ。
でも今日もマイクトラブルありました。いい加減なくして下さい(><。 娼婦たちのシーンでマダムの声聞こえなかったよん。
2003年09月21日(日)
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