一橋的雑記所
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2004年08月09日(月) |
此処で。この場所で。この桜の木の下で。 |
あなたに逢えて。 本当に、良かった。
そんな感じで、DVD独り再放送を。 昨日都合三回は繰り返しながら。 なかなか感想を纏めきれないまま胡乱にうろうろしておりますところの。 一橋にて御座いますです、皆さま、ごきげんやう……。
さて。 昨日は、記念すべき『アニみて−春−』#5「片手だけつないで」の放映日にして。 己的記念すべき個人的な用事が満載の日でもありまして(笑)。
ええと。
家人が奈良の万灯会へ行くので某友人とドライブがてら送りにいって。 美味しいお寿司屋さんで美味しいお昼定食頂いたりですとか。 奈良公園で鹿さんたちに煎餅を振る舞って。 某友人に獣スキー呼ばわりされたりですとか。
イラネテレカと先週の『アニみて−春−』VTRを取り引きすべく。 自宅から車で25分な近場にお住まいの方と待ち合わせしたりですとか(笑)。 その前日のメッセで積年の謎が解けたと共に、 先方さまの誤解(笑)も無事解いてみたりですとか(大笑)。
9月末に予定されている福岡での某所チャットオフ会の打合せメッセで。 元電器屋による胡乱なピンコード萌えネタが展開されたりですとか。 何のこっちゃ分からんとおっしゃる方は。 御自宅のTVとVTRなどのデッキとを接続するケーブル端子の色を御参照。 紅・白・黄色とロサカニ(黒)が揃っておりましてよ?(胡乱)。
夜の仕事を終えた某友人を再び拉致って、 居酒屋であっさりメニュー中心の遅い晩飯喰らって、 嗚呼お互いもう若くはないのね、とほろ苦く微笑んでみたりとか。
夜半某所チャットに潜入するも闇落ちを喰らって、 そのまま、取込み事に専念していみたりですとか(更に胡乱)。
まあ、そんなこんなで本日の己の睡眠時間は。 合計2時間だったりしますのですが。
だもんで、以下の『アニみて−春−』#5「片手だけつないで」観戦雑記が。 ごっつうテケトーになってしまっていても、何卒、ご容赦下さいませ(え?)。
そりは兎も角。
原作中、己の思い入れエピソードベスト3に堂々ランクインしております所の。 「片手だけつないで」のアニメ版、遂に登場で御座いますです。
あ。 操作ミスによるうっかり消去が怖いので。 ちょこちょこUPしてはだらだら更新しますので、そこんとこよろしく〜♪
さて、OP前。 春。祐巳ちゃんと志摩子さんの会話から。 ええ、のっけから驚愕の展開です。志摩子さん台詞多い!!(コラ) つか、ナチュラルに「聖さま」ですか、祐巳ちゃん…。 ラストとの整合性はごにょごにょまあいいか。
でもって講堂裏の銀杏の中の桜。 降りしきるっていっても視界覆い尽くすほどでもなかったですね。花吹雪。 てか、皆さま思ったやうですが意外と建物の真側にあった模様。 そんなこんなで、志摩子さんの回想からお話はスタート。 見詰め合う時間も短く「すみません!」と脱兎…ですかふむふむ。 ……って、今回は此処で止め絵ですか?!吃驚。
そして、OP。あれ?出だしの「マリア様の……」ありましたっけ? 先代さま含む山百合会的お茶会止め絵は?あれ?(三回も見たくせに胡乱)
で。タイトルバックは、大輪のロサ・ギガンティア。 愈々本編スタートです。
・新入生歓迎会でのおメダイ授受。 ・笑顔が怖い(コラ)蓉子さまから頂いたのを丁寧に髪の下へ通す志摩子さん。 ・てか相変わらず白薔薇はセル枚数が贔屓レベル的に多い。 ・目があうやふいっとそっぽを向くおのれ佐藤聖が大人げなくて、グー(笑)。 ・そして呼び出し。をを!改造前由乃んキター♪ ・そう、此処は1年桃組。窓辺には何気に祐巳ちゃんが。 ・てか、後ろ姿の桂さん、右手前に蔦子さんまで居た事は。 ・chaos cityさま、Transparencyさまの捕捉無しには気付けなかった胡乱な己(泣笑)。 ・つかぶっちゃけ志摩子さんしか見てなかったわ最初は。 ・猫っかぶりながらも能弁な由乃さまと、志摩子さんの此れが最初のツーショット。 ・この時はまだ、来年の体育祭に待受ける二人の運命を誰も知らない…(マテ)。 ・行った先は薔薇の館。あまりにもにこやかでビューティフルな紅&黄薔薇さまがお出迎え。 ・そして楽しそうな江利子さま。いやホントに楽しそうです。 ・お二人を前にしてもあくまでもマイペースに素な志摩子さんが可愛い♪ ・なるほどこの辺から凸志摩的気配がとか(ヲイ)。 ・と、其処へちょっと待ったとばかりに佐藤聖乱入! ・やあもう、この辺の何が凄かったって始終笑顔を崩さない蓉子さまと凸さまが。 ・苦悩し怒り狂う佐藤聖など何処吹く風って感じ。 ・その笑顔の裏にあるものを考えると、鳥肌立っちゃいました己。 ・佐藤聖の中の人も昨日買ったDVDでの演技とは段違い的に、グッジョブ。 ・そしてそして、凸志摩第二弾キターー!!(コラコラ) ・なんつーか、仕草がめっさ可愛いんですけど凸さま! ・流石は(将来)山百合会幹部で唯一逆プロポーズでクマゲットするだけの事は!(マテマテ) ・つーか、志摩子さんの頭撫で撫でしながらの内緒話シーンには。 ・椅子から転げ落ちそうになりました、いやマジで。 ・「あなたも人間のいない国に…」で佐藤聖を思う志摩子さん。むう。其処までいくか。 ・そして場面変わってキタキタキタキターー!!ジャージ姿の志摩子さん!!(落ち着け) ・原作でも三本指に入るくらい好きなんですけどこのシーンの挿し絵!(胡乱) ・でも残念な事に「自爆しないでね」蓉子さまは無し。 ・睨むように志摩子さんを一瞥して去っていく佐藤聖。タイ直しもなし残念。
……と。この辺で一旦休憩。嗚呼CMまで行けなかった……(汗)。
さてさて、再開再開。
・薔薇の館へやってきた志摩子さん、佐藤聖とやっと二人っきりに。 ・ブラック珈琲でいぢわるエピソードはすっ飛ばし。 ・志摩子さんの意地っ張りさ加減とか頑固さとかが現れてて好きなエピソードだったのに(涙目)。 ・「こんな私でも必要としてくれるのなら」この辺意外にあっさり風味でしたが。 ・へえこれだけで終り、とやや拍子抜けしつつ前半を終えたのですが。 ・後半には実に怒涛の展開が待受けて居りましたのでした。
で。EDカットのアイキャッチ入ってCMへ。 てか。マツケン無かったよ(大喜)。 しかも『アニみて−春−』DVDのCM志摩子さんナレーションだったよ!!(大歓喜)。
てな感じで、以下、怒涛の後半戦へ!!
・原作では志摩子さんと佐藤聖の視点を入れ替えながらのこのエピソード。 ・それを踏襲するかのやうに、後半は前半の展開を佐藤聖視点でなぞるのです。 ・てーかのっけからの卒業式回想セピアモード、色々とすっげかったんですけど。 ・ええ、何がすっげかったって妹属性丸出しの佐藤聖とか。 ・そんでもって、高山みなみスーパーロサギガンティアキターーー!!! ・「大切な人が出来たら…」も「恩返ししたい気があるのなら」もキターーー!!! ・首に下げてたロザリオを右手首に移すシーンはアニみてオリジナル? ・不覚にも、ずしん、ときました。このくだり。 ・そして、志摩子さんとの出会い…つか、「栞かと思った」って?違うでしょそれ。 ・まあいい。お聖堂、薔薇の館での陰謀への乱入と続きます。 ・凸さまが志摩子さんを拉致っ連れ出した後の蓉子さまと佐藤聖。 ・これまた動く動く佐藤聖、おのれ贔屓な(もおええ)。 ・思いっきり振り下ろされた掌はけれども寸止め。 ・あまりにも穏やかな蓉子さまはそれに微動だにせず佐藤聖を真っ直ぐに見詰めて。 ・………てか。蓉子さま素敵過ぎです………。 ・まさに聖蓉ではなくて蓉聖な訳ですよ!!(あー分かった分かった) ・つーか。なんで此処へ来て絵が不安定になるですか……良いシーンなのに。しくりん。 ・「自分でも嫌い」で微かに自嘲の声を漏らす蓉子さま。中の人グッジョブ。 ・そしてその後すっごい間を開けて佐藤聖がぽつり。「……………ばか」。 ・………何言ってやがんだおのれ、佐藤聖ーーー!!!(落ち着け) ・で、志摩子さんと二人っきりの佐藤聖。計られた……とかぼやいてみたり。 ・でもって再びのSRG回想…「あなたの顔が好き」キターーー!!! ・つかこの台詞、よもや。 ・髪の長いちょっと幼い佐藤聖の頬を両手で包み込んで。 ・吐息の掛かる距離でもって囁かれたとは思いもしませんでした。 ・お流石です。スーパーロサギガンティア(平伏)まさに攻め声の真骨頂(コラ)。 ・で、それで志摩子は私そのものだと…そーいふ結論に辿り着きましたかそうですか。 ・後は淡々と時間が過ぎて行くのを追い掛けていくのです。 ・「手放すのが惜しくなっちゃった」発言の蓉子さまに。 ・笑顔で「妹にする気はない」宣言の佐藤聖…なんでそんなに爽やかですか(汗)。 ・ふと立ち寄ったお聖堂で久保栞を思い出したり、志摩子は人間だ…ああ此処に持ってきたですか。 ・夏服が全員半袖だったのがちょいと違和感。 ・ほら、原作では新三薔薇さま方、夏は生地だけ薄い長袖を着用だったから……。 ・あ、佐藤聖ったら、まともに仕事してる(笑)。 ・ゴロンタと戯れてる時の佐藤聖。なんつーかあんたそんなに愛想の良い人でしたかー(汗)。 ・そして場面は体育祭終了…嗚呼、アニみてオリジナルですね! ・鉢巻きに体操服姿のさっちゃんさまと志摩子さんが何か話していて…意味深。 ・てか、キタキタキタキタさっちゃんさまVSおのれ佐藤聖!!!(落ち着け) ・嗚呼もう此処は…モブといいさっちゃんさまのお顔といいお声といい。 ・グッジョブアニみて、そして中の人!! ・「私の方が良いに決まってるじゃない」…嗚呼もうおのれ佐藤聖!!! ・でもその上を行くさっちゃんさまの仄かな笑み!!!(大喜) ・原作でも思ったのですが、さっちゃんさまは決してお姉さまに唆されたからだけでなく。 ・自分なりに志摩子さんを見て、その上でこうするのが正しいと。 ・だから分かってて。負けると分かってて勝負に出たさっちゃんさまが凄いと。 ・このアニみて的演出を見て、更にそう、思ったのでありました。 ・後は教室から連れ出される志摩子さん…ってこの時は祐巳ちゃん何してたんだか(笑)。 ・桜の木の下で。「期限付きだけれど……」。 ・……………あ。いかん。駄目だ。切ない。 ・この辺、切なくって死にそうになってたんですが。 ・「この人は私の全てを……」の後の「嫌なの?」の佐藤聖が。 ・へたれ属性丸出しに泣きそうな顔と声してたんでどんがらがっしゃん。 ・お、おーまーへーはー!!!と椅子から転げ落ちつつ叫び出しそうになりました(泣笑)。 ・しかし。志摩子さんのモノローグ。聞き返せば聞き返すほど、切ない。 ・某友人は「良かったね二人とも」と。素直に思ったのだそうですが。 ・うん。この二人は、こうして片手だけつないで近くに居るだけで良いのだと。 ・それだけで全てが満たされるのだと、分かっていても。 ・なんだか切なかった、己でありました……。 ・「決して、この手を離さない」…この、細やかな指の動きに。 ・その仄かにエロい風情に目が離せなくなって、エンド……。 ・……と思ったら、現在に戻って。 ・由乃んが「白薔薇さま」と呼び掛け祐巳ちゃんが佐藤聖を探すお約束♪ ・「今までどおり、名前で呼んで?」……良い。いつもながら凄く良い。中の人、グッジョブ(え?)。 ・そして、物語は、「チェリーブロッサム」へと、続くのです……。
………………以上。 語ると長くなるからとダイジェスト追っ掛けに徹したのに。 なんなんだこの長さは……!!(泣笑)な。 『アニみて−春−』#5「片手だけつないで」観戦記覚え書きでしたです。
さーて、今回の『アニみて−春−』次回予告は……?
聞き取れないよ、由乃ん………(泣笑)。 てーか、志摩子さんも凄かった………(滝汗)。
まあ、何でも良いんです。次回はいよいよフライングぢゃない乃梨子登場! 中の人の予備知識を全く持ってない己ですが、お陰で或る意味とても楽しみです。
ドリル瞳子ちゃんの出番?勿論、楽しみですとも!!
さてさて。
こんな下の方でスミマセンですが、己的お姉さま。 ヤゴゲルゲに即反応有り難う御座いました(爆笑)。
つか、毎度胡乱な言動を繰り返す妹にて。 申し訳御座いませんです(平伏)。
てか。 嗚呼、またそんな他人行儀な呼ばれ方をなさって……。 今度からは返事、致しませんからね?(コラコラ)
2004年08月08日(日) |
桜の園の、その先の。 |
誰にも知られない場所から。 誰にも知られない出会いから。
てか。
ええと。
ええええと。
休養にて。もとい、急用にて。
雑記更新は、今夜日付変更線越え以降に。
……………出来るのかな?(胡乱)
行き着くところが同じなら。
いや。 ついうっかりと。
♪あーのーすーずーかーぁけーぇのーぉー
……等と。 30禁どころの騒ぎでないネタに続ける所だったのは此処だけのないしょ、の。 どーでもいいから早く小話書けよ己、な一橋にて御座いますです。 皆さま、ごきげんやう……(平伏)。
ところで久し振りに見た『新選組!』で。 カトーリくんがえらく恰幅良くなってきたのが気になったり。
や。これもどーでも良い事だったですねスミマセン。
そりは兎も角。
そう。 明日はついに。 祐巳ちゃんがくさやを焼く日(C)己的お姉さま……では無くてですね。 記念すべき『アニみて―春―』#5「片手だけつないで」の放映日。
実は。 「白き花びら」「銀杏の中の桜」と並んで。 己に取り何度読み返したか分からない『マリみて』エピソード、の。 ひとつなのであります。
『アニみて』第一期「白き花びら」放映前後の際の。 胡乱胡乱な己がご記憶にある方ならご理解下さるかと思いますですが。
今日から明日に掛けての己は。多分に。 使い物にならないと思われ。 ええ。 『アニみて』の出来栄え云々に関わりませず(泣笑)。
つーか。 順当に行けば来週はそのまま。 「銀杏の中の桜」に突入やっちゅうねん(愕然)。
嗚呼。 二週続けて使い物にならない訳ですな。己。
てか。
第二期始まってからこっち。 あまり使い物になってない状態が続いている事は。 分かっちゃってても追究してはいけない事実です嗚呼スミマセンスミマセン(涙目)。
などと。 ヒキコモリーナ気配を濃厚に漂わせつつ終らせるだけってのも何ですので。 先日ぶった切ってしまったまんま放置プレイなアレを再開。
そう。アレです。 『マリア様がみてる―プレミアムブック』 (今野緒雪/ひびき玲音with山百合会/集英社コバルト文庫)の読了雑記。
てか。 正確には、収録短編「Answer」読了雑記ですね。
勿論。
己的には結構アリだったこの短編。 結構、各 所 で 物議を醸し出している気配を感じて非常に興味深く。 まあ、以下は「原作原典先ずは全面肯定」がどうやら己が基本姿勢らしいと。 最近思い至った、一駄小話書きの徒然感想文にて。
決して、それぞれの皆さまの『マリみて』及びキャラクターたちへの愛ゆえに。 「Answer」にどうしても納得のいかない思いを抱かれた皆様へ、 物申すもので無い事だけは此処に明記して置きますです(平伏)。
まあ。ぶっちゃけ気侭我侭な己的極私的感想文だってだけなもので。 かーるく読み流しorスールして頂けましたらば幸いに御座いますです。
ではでは。 先ずは、此処から。
『小笠原祥子は、怪獣に似ている。』
この一文に続く12行が、己は大好きです。 怪獣と言われて思い浮かべるのが、初代ゴジラだったり。 火星からの悲しき生還者ジャミラだったり(や。金星だったか?)。 にっくきバルタン星人だったり睡魔を誘うヤゴゲルゲだったり。 (最後のは怪獣と違うやろ、なんてオトナな突っ込みはさて置き) 人に拠ってそれは様々なのでせうが。 怪獣と哀愁が韻を踏みつつ不可分にイメージ出来てしまう己の如き、 ポエマ−体質な永遠の25歳には物凄くしっくり来てしまいました。
てか。 この前文で一番ずっしりきたのは4行目と5行目。 己が心惹かれてやまない祥子像がそこにくっきりと現れていた事に。 嗚呼、と胸打ちぬかれてしまったのが多分。 この短編を好きだと思った、一番の理由なのでせう。
後は。
矢鱈滅多ら甘やかされてるおのれ佐藤聖は予想通りでしたが(笑)。 スーパーなのは白薔薇さまだけでなくって、紅黄もそうだったのねとか。 紅薔薇さまの、蓉子さまを掌で転がす悪代官っぷりも壷とか。 そーいふお姉さまに翻弄されつつ冷静に「修行が足りない」などと、 セルフツッコミを入れてる蓉子さまにも惚れ直しましたとか。
つかこの辺のくだり読んでると己の脳裏には。 乃梨子過ぎって溜まらんのですけど!(笑)己だけ?ねえ己だけ?
あと、剣道部に圧力掛けに行った黄薔薇姉妹のエピソード。 一人で行くって言い張った江利子さまをなんだかんだ言い包めてムリヤリ付いてって。 無駄にプレッシャー撒き散らしているスーパーロサフェティダ想像して悶絶。 これは多分に、soniちゃんさまが長編『紅薔薇の系譜』で描かれてます所の、 江利子さまのお姉さまの影響がかなりありましたかもですが(大笑)。
そんな感じで、転げ回って堪能しておりました所へ。 トドメが風呂敷!。そして座布団2枚!!(大笑)
同世代の匂いを激しく感じました今野先生スーパーな薔薇さま方(泣笑)。
で。この辺りまで読み返した時、ふと思ったのは。 己が「Answer」をこんな風に心置きなく笑いをかみ殺しつつ楽しんでしまえてるのは。 この物語を「蓉子さまが如何にしてさっちゃんさまを妹にしたか」に主眼を置いて。 読んではいないからかなあ、と思ったり。
ま。 そりも兎も角。
薔薇さま方の悪戯心を追い風に。 遂に怪獣もといさっちゃんさまに声をかける蓉子さま。 たった10分の逢瀬に行き交った言葉と感情の濃密さ。
きっと。 蓉子さまが、さっちゃんさまでないとと思い詰めたやうに。 さっちゃんさまも、そこまでの何処かで、蓉子さまでないと、と。 思い詰める何かがあったのでは……と妄想の余地がまた広がる広がる(コラ)。 142頁の頭からの3行に、その根拠を求める胡乱な己@ドリーマー。
この人ならば。と。 或いはこの人ならば、と思う瞬間が。 さっちゃんさまの中に既に存在していたのだと想像してみると。 この後の、蓉子さまを「ゾクゾク」させた本音の言葉の数々、かなり意味深。
そう。さっちゃんさまは、誰にでも心を開く人ではないのだから。 でもって。 勝ち目のない勝負や、負けた時のダメージを想像出来ない勝負には出ない人で。
だからこそ。
「私、習い事をすべて辞めて参りました」
…の一言は。 蓉子さまをノックアウトする意図で持って確信的に放たれたのだと思ったり。 多分、それが裏目に出た時の事も考え尽くした上で。
己的お姉さまが何処かで述べられてたのと同じく。 そのとき、さっちゃんさまの手は激しく震え。 心臓は早鐘の様に盛大な振幅を繰り返していたに、違いないけれども。
さっちゃんさまに既に心奪われている蓉子さまの目にはその姿すら。 何処までも華やかで自信と確信に満ちて誇らしげに映ったに、違いない。
更に蛇足で付け加えるとですね。
蓉子さまとさっちゃんさまのツーカーな通じ合いはこの時がピークで。 以降、姉妹になってからの方がきっと。 言葉が足らないが故の行き違いが多々生じたに違いないに、 3000ロザリオ更に倍!(大笑)
だからね。某友人や。 己が「Answer」の面白さに付いて語るたびに、 ♪目っとっ目っでっつーじあうーぅ…などと歌うのは止めて下さいお願いだから(泣笑)。
以上。
結論から申せば。 行間読みの妄想ドリーマーな己にとり「Answer」は。 久々、クリティカルヒットな『マリみて』短編で御座いましたです。
要するに。 以前にも何度か此処などでも書き書きしておりましたやうに。
そもそも、己が『マリみて』に心惹かれる最大のポイントは。 地の文や視点キャラの思い込みから外れた所に。 「こーいうのもアリか?アリなのか?」と妄想を逞しくする余地が。 幅広く残されているといふ点に負う所、大なのですね……。
これは。 最初に挙げた「原作原典先ずは全面肯定」といふ己的基本姿勢とは。 矛盾しているやうでいて、実は全然矛盾していないと思うのですが、さて。
嗚呼。 何だか久々に得手勝手語ったっつーか。 気の赴くまま、書き書きしたっつーか。
まあ、読み直しは後でゆっくりやるとして。 冷静になって読み返した結果居たたまれなくなって全削除かます可能性も。 全く無いとは言い切れないかもとか言ってみたりして……あ、あはははは(乾笑)。
嗚呼、胡乱。
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