2025年07月02日(水) |
安楽死特区 / 長尾 和宏 |
2024年、「安楽死法案」可決!? 東京オリンピックが終わり、疲弊していく日本で、病を抱え、死を願う男女が、国家の罠に堕ちていく…。医師・長尾和宏の本格医療小説。
まだここだけの話、ということで(安楽死特区)構想についてざっくり説明しますね。国家は、安楽死法案を通そうと目論んでますよ。なぜなら、社会保障費で国が潰れそうだからです。しかし国民皆保険はどうしても維持したい。それならば、長生きしたくない人に早く死んでもらったほうがいい、そう考えています。
人間の内面には何層の顔があるのかわからない。生きたいと言っている人間が本当は死にたいと思い続けていることもあるし、逆に、死にたいと言い続けている人間の言葉が、生きたいの裏返しであったりする。
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