2025年05月17日(土) |
ふりさけみれば 上・下 / 安部 龍太郎 |
唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。 唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とは……
天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かな
あぁ、望郷の想いいかばかりか。。。
やっぱり私は奈良時代・平城京の物語が好きだ。
何年前か、奈良国立博物館に確か・・・空海展に行ったときだと思うが、井真成のことを紹介したコーナーがあった。 空海と井真成とは唐にいた時期がずれるけれども、きっと井真成のことが新たな史実として発見された頃だったのだろうな。
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