読書記録

2025年08月15日(金) 生きる言葉 / 俵 万智


 スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に日本語の足腰をどう鍛えるか。恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、さまざまなシーンでの言葉のつかい方を、歌人・俵万智ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。


 人と話すとき、SNSに何かを書きこむとき、何を言うかと同じくらい、何を言わないかをかんがえる。誰に向けての言葉なのかを意識する。発してしまう前に、一呼吸おいて確認したい。言葉が簡単に届けられる時代だから、なおさらである。


 言葉は、世界をともに歩く頼もしい相棒だ。




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fuu [MAIL]