ウィングのつぶやき
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2005年08月30日(火) ソリッドなんだけど、マイルドなVロッドアイアン

飛ぶドライバーを求めて試行錯誤してる人って多いと思うんですけど、「これだ!」というアイアンに出会えず、どこか不完全燃焼の人もけっこう多いと思うんですよ。

だって、最近のアイアンは平均化してしまって、「凄い!」っていうのがないですもんね。

ウィングは仕事でいろいろなクラブを試打しまくっているわけですが、「こいつは一味違うぜ」っていうものは、なかなかないんですよ。

簡単なものはめっぽう簡単で、難しいものはただ難しい。そんな感じですね。意外性がないんです。

最近で印象に残っているものといえば、ピンの「S59」と、ちょっと古いモデルですけど、「ハイブリッドデジタルオートフォーカス」になりますか。S59はつかまるように打つのに、適度に抜けた強い弾道になるところが良かったし、デジタルオートフォーカスはめちゃくちゃ簡単で、しかも打感がちゃちくないところが、オートマのスポーツカーみたいで気に入りました。

でも、S59はフェースの薄さが手に伝わってくるために、多少頼りなさを感じるし、デジタルオートフォーカスのようなクラブは、命を懸けた決戦(そんなのないけど)にはどうなのかな、なんて思ったりして、どっちも完璧ではありません。

で、肝心のVロッドアイアンなんですが、これは打った瞬間に「おっ!」と思ったんです。なぜかというと、



いままでに体験したことのない打感がしたから、です。

カチッというマッスルバックのような手ごたえがあって、次の瞬間にはキャビティならではのボールを包み込むような安定感を感じて、と思ったらその後にソールが滑って、フェース面がスクエアを保ったままシュッと抜けていく、とでも言えばいいのでしょうか。

要するに、ソリッドなんだけど、マイルド、なんです。それでいて弾道は強く、そして高い。

これは武器になると思いましたね。

試打したのは新しく開発したアイアン用のカーボンで、先を少し重くしてあります。そのせいか、スチール派のウィングでも、違和感なく使えます。

というわけで、早速Vロッドアイアンに変えようと思っている今日この頃です。



ゴルフライター小林一人

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