ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年07月30日(火) はんぶんこの星空

夜気がねっとりと絡みつくように暑いかと思えば、ほんの少し涼しい風が忍び込んでくる。
夜空に半分だけ星が輝いていて、後の半分はモコモコした雲に覆われている。
さそり座のシッポがきゅんとしてその雲を蹴散らしているようだ。
見ていると面白い。雲がくすぐったそうに笑っているのがわかる。

しばらく夕涼みをしていた。お大師堂に灯りがともっていてお遍路さんが泊まっているらしい。
堤防の突き当たりにそれはあり、いつもはとても寂しい場所だ。
じっと見ているとその山の上の墓地が気になり、つい目を逸らしたくなってしまう。
今夜は川面に届きそうな明かりがとても安心させてくれた。

今度は向きを変えて橋の上を通るクルマのヘッドライトを数えてみた。
昼間は交通量が多いけど、夜はとても静かな場所だ。
橋の真ん中から川面を覗いてみようかなと思ったが止めにした。
今朝夫が変なことを言っていて、ちょっと恐くなってしまったから・・。
「出るらしぞ!」なんてことを言わないで欲しい。せっかくの夕涼みが出来なくなるじゃない。
でも・・恐いもの見たさで行ってしまいたい衝動に駆られた。行けないくせに・・(笑)

ああ・・やっと笑い顔になった。ちょっと夏バテ気味で顔が引きつっていたんです。
それに今夜はまだ酔っていない。少し控えようかなと思ったけど約束はしません。
飲みたくなったら飲みましょう。たぶんすぐその気になりますよね。

夕涼みから帰ったら“あんず”に吠えられてしまった。
「これこれ!お母さんだよ〜」と声をかけたら首をかしげていました。
ちょっと怪しかったかな?いつもは千鳥足なのに、今夜は颯爽と歩いていたのかもしれない。

毎晩歩こうかな・・なんてふと思ったりしている。
とてもいい気持ちになるよ。風はいつも水の匂いがして乾いた心を潤してくれるよ。

うん・・歩こう。何か始めなくちゃ出来ることひとつだけでも・・今夜の私はカッコいいなあ。


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