夏のような陽射しが降り注いでいます。半袖Tシャツで寛いでいる昼下がりだったり。
今朝はちょっと朝寝坊のつもりが、けたたましく鳴る電話に起こされてしまった。 んもう・・朝早くから誰よ?と寝ぼけ眼で電話を取れば・・なんと夫君ではないですか。 ん?と隣りのお布団を見れば、いつの間に出掛けたのかもぬけの殻だった。
愛犬あんずをクルマに乗せて、ちょっと遠出のお散歩に行ったらしい。 そして早朝の河原で放してあげて思い切り走らせてあげようと思ったとか。 うんうん・・それはいい考え。最近太り気味だから良い運動になるよ。 それにたまには自由にさせてあげたいよね。あんずも大喜びだ〜
しかし・・放してすぐのこと、何か白くて小さな動物が近くを走り抜けたそうな。 そしたら・・あんずがすごい勢いでそれを追い掛けて行ったらしい。 うさぎ?まさかね・・河原に兎がいるなんて。とにかく白くて素早い生き物。
で・・そこら辺は下流域の雑林が生い茂っているところで、あんずの姿が見えなくなったって。 呼んでも口笛を吹いても「ワン」とも言わないで、とうとう行方不明になりにけり。
もしかしたら家に帰るかもしれないから外で待ってろって言われたけど・・ なんかすごい気になってしょうがない。私が行けば姿を現すんじゃないかとか思って。
そして捜し疲れた夫君と交替。私がクルマで現場に駆けつけたのでした。 そしたら居ました。まるで捨てられた犬のようにしょんぼりと佇んでいるあんずを発見。
ささ・・早く乗りなさいとクルマのバックドアを開けてみる。 が・・彼女は少しも嬉しそうな顔をしない。でも・・でも・・と呟いているような顔。
何がでもなの?さっ・・お母さんとお家に帰ろうね。優しく微笑む振りをする私。 お母さん怒ってるんだ。知ってるもん・・絶対にしばかられるもん。
まぁ・・あん子ちゃんたら何を心配しているの?お母さんちっとも怒ってないよ。
どうしてもどうしても乗れないと言うのね。なら・・しょうがない勝手にしなさい。 あんたなんか・・もうウチの子じゃないわ。捨てられたのよ可哀相に・・。
そしてさっさとクルマに飛び乗り、知らん顔してその場を立ち去る私だった。 でもね・・バックミラーでちゃんと見ていたよ。ははは・・とぼとぼ追い掛けて来てるじゃん。 どうやらもう走ることも出来ないくらい疲れている様子。よほど走り回ったんだね。
ゆっくり走っていればそのうちクルマに飛び乗るだろうと思った。 だからバックドア開けたまま走って、時々停まって待ってあげたりした。 なのに・・どうしても乗ろうとしない。舌をダラリとたらしてぜぇぜぇ言ってるくせに。
犬は飼い主に似るなんて言うけど・・ほんとに誰に似たんだか・・・。
そしてやっと家にたどり着く。なんと2時間のながいながいお散歩だった。 お父さんもお母さんもほんとに怒ってなんかいないよ。 ただ・・お父さんが・・「ちゃんと言うこと聞くのならまた放してあげたのに」って。
もう二度と放さないって言ってるよ。
あんず・・自由ってそういうもんじゃないかな。
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