| 2003年06月15日(日) |
雨とまどろみとお父さん |
雨の日曜日。ああ・・梅雨だからと思えば雨もよろしい。 こんな日は猫の気持ち。まあるくなってずっとずっと眠っていたいものだ。
午後はまたクルマの中で過ごす。少し本を読んだだけで後はずっとまどろみの世界。 とろりとろりと自分が融けていくような時間。幸せだなとつくづく思う。
午後4時になっていた。窓をコンコンと叩く音。夫君が呆れ顔で笑っていた。 買い物に行かなくちゃ。ああ・・何も食べたくない。何を作ろう・・。
ショッピングタウンは車がいっぱい。停める場所がなくてぐるぐると回り続ける。 やっとホームセンターの前に車を停めて雨に濡れながら駆け足。 花を愛でる時間もない。ああ・・せめて3時に起きればよかった。
ドラッグのウインドゥに猫背のおばさんが映っている。 ああ・・しんどそうなおばさんだこと。なんてだらしないのでしょう。 はっとして背筋を伸ばす。よっしゃ!と胸を張ってみる。
食品売り場に辿り着けばなんとすごいひとひとひと。 店員さんがマイクで「父の日〜父の日〜」と叫んでいる。 分かっているから静かにしてくれまいか。頭が割れそうなんだ。
うなぎの蒲焼を買った。一匹だけ。小さく刻んで“うなぎ飯”にしよう。 今月はほんとうにお金がない。貧乏なんだ・・どうしようもなく。
衣料品売り場で一瞬悩む。父の日どうしよう・・・。 ふたりの父の顔が浮かんだ。一人はずっと昔の顔だけど。 正直に言うしかないか。「ごめん・・何もないけど愛をあげる」って。(笑)
“父の日”を振り切るとなぜか元気が出て来た。 その日だけ贈り物をするよりも毎日が贈り物みたいにふたりを想いたい。 ふたりも父親がいてくれるなんてとてもありがたいことだと思うし。
帰宅して大急ぎで“うなぎ飯”を作る。簡単だけどね実は。 娘が友達の結婚披露宴に行くので大騒ぎしていた。 我が娘ながら・・綺麗や。化粧もサイコーに決まっておるぞ。 「でっかい合コンや!」とはしゃいでいる。 なんだか母までウキウキするのだ。ああ・・ええ男おるとええな。
そして娘をクルマで送って行く。どきどきするお抱え運転手の気分。
少し遅めの夕食の時間・・。 「来週が父の日やな」と夫君が言った。 うん・・そうしよう。家族四人で美味しいもの食べようね!
我家にも父がいた。 私はいつも彼を「お父さん」と呼んでいる。
|