ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2003年07月17日(木) めでたい日

午後からちょっとダルかった。単に眠いだけなんだけど・・(笑)
やっぱ仕事は忙しいのが好き。目まぐるしいくらいに働くのがいいなと思った。

帰宅したら発泡スチロールの大きな箱が待っていた。
親戚の叔父さんが届けてくれたそうで・・尾頭付きのでっかい鯛。
めでたいのね鯛は。すごく喜ぶべきね鯛だもの。

しかし!!嬉しくないよ〜ぜんぜん。
うろこバリバリだし骨は固いし・・どうするんだ・ってどっと疲れが出て来た。
でもありがたいことなんだ。今夜は新鮮な鯛の活け造りなんだから。
うう・・辛いけど頑張る。やってやろうじゃないか鯛め!

俎板の上に新聞を敷く。そして力任せにその鯛めのウロコを剥ぎ剥ぎしてあげた。
うう・・散るちるチル。どうしてそんなに散りたがるんだ鯛め。
悲しかったそんな鯛の根性が許せなくて・・・。

とにかく私に活力を。生臭い手でビールをプシュっと開けてひと口。
ああ・・ありがたい。エネルギーがどんどん湧き出て来る。
その勢いで鯛の頭を落とす。目が・・鯛の目が私を睨んでいたが・・。
じたばたするんでないぞ。おまえはもう・・死んでいる。

ぎゃぁ〜その時俎板の横に置いたビールがひっくりかえってしまった。
私はパニックになる。悔しくてたまらない。悲しくてたまらない。
涙が・・マジで出たんだ。鯛の存在がこんなに私を追い詰めているのだから。

男・・そうだった。ウチにはふたりも男が居るというのに・・・。
ふつう・・こういうことは男がするもんだ。板前さんだってみんな男なのに。

そしたら何て言ったと思う?「そんなに嫌なら捨ててしまえ」ですって。
信じられない・・もう顔もみたくないわ・・。

女はこういう時観念するものね。追い詰められた時こそ強くなるものなのよ。

そうして見事にやり遂げる。さすが私・・立派だわ。偉いのね。
青紫蘇を敷いたお皿に綺麗に盛り付ける。男たちの目が輝く瞬間であった。

美味しいそうだ。満足であるそうな。よかった・・頑張ったかいがあったんだ。

めでたいことはそうそうはないもの。今日がその日でよかったじゃないか。

   私はまたビールを開けた。お刺身はとろりっとして最高の味だった。


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