ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2004年02月26日(木) 枯木開花

今日はまた。風がやたらと吹き荒れて寒いような。
けど太陽はもう冬ではなくて。風さえなければ春の一日でした。
風の匂いにはっとします。なんだか懐かしいような匂いです。

お遍路さんが職場の前の道を通り過ぎていきます。
最近はすごく若いお遍路さんが多いです。
颯爽と風を切るように歩く姿とか。なんか惚れ惚れと見とれてしまう。
峠を越えて。目指す目指す道のりとか。遥か遠そうで真っ直ぐな道なんだなと。
何かを達成しようとする『ちから』ってすごいなってつくづく思う。


お昼休み。このところずっと父の遺してくれた本を読んでいます。
そして眠くなったらうたた寝をします。ねむの木の下のクルマの中です。
私は。いつも蛍光ペンで線を引きまくる癖があって。
父の本も。あちこち自分なりに汚しては。その汚れを大切にしています。

実はこの癖は父親ゆずりなのでした。父は赤いボールペンを好んでいたようで。
「あっ・・ここも」「あっ・・まただ」と可笑しくなるくらいで。
その上を今度は私が汚しています。同じ箇所です。どうしてもそこになる。

『枯木開花』とかあって。冬はすっかり枯れたように見えても春がくれば。
自然は花を咲かせてくれる。とかです。そして散る。そして枯れる。
ふむふむ・・そうだねと頷きながら。次の箇所。
それは。この世に変化しないものはなく、すべては移りゆくものである。とか。

なんだか心の奥深い所にすんなりと滑り込むような言葉でした。
同時に。その滑り込む瞬間の痛さ。すんなりなんだけどずきりとして。
その痛みにはっとするのです。そうなんだ・・すべてそうなんだと思って。

そして・・ねむの木を見上げたら。涙がいっぱい溢れて来ました。
なんておまえは淋しげに骨のような身体で。ただ風に震えているのだと。
あの可愛らしいピンクの。鳥の羽根のような柔かな微笑を。
忘れているわけではあるまいに。寒くはないか?悲しくはないか?


そのページに手のひらを挟み。自分の息の音と風の声を聴きながら・・・
どこかに吸い込まれていくように。私は眠りました。


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