絹のようにやわらかな雨が。やがてその衣を誰かに。誰だろうそれは? そんなふうに突然に雨は地面に叩きつけられる。 痛かろうはずのない心地良さ。とめどなく落ちるものはいつもそうして。
私を・・はっとさせる。
嵐っぽいのが好きでした。昔から。そういえば若き日。 台風の最中。ずっと外に出て。嵐を見ていたこともあった。 あの頬を打つ雨が好きで。すごく何か悪いことをした仕打ちのようで。 逃げることもせず。じっと耐えているのが・・なぜか好きだった。
苛立ちや。どうしようもできないことや。葛藤や。嘆きや。 不安も。迷いも。すべてすべて打たれてしまえばただの水。 水になれば。あとは流れるだけです。
そうやね・・どんな泥水やって。やがては海になれるんやから。 乾く?ああ・・それもありやね。日照りが続けば天に召される。
天に召されたら雲になる?うん・・なれるのに違いない。 そしたら雲もええなって思うようにしよう。 好きなように空を泳いでたらええよね。わぉ・・それって最高かも。
そして落ちる日。その時は喜んで雨になろう。 誰に遠慮することもない。雨だから。ちょっとカッコよく決めてもええよ。
私は・・どしゃぶりの雨になろう。落ちて転がって走るように流れたい。
そうして・・・海や。永遠に・・海でいよう。
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