| 2004年07月05日(月) |
いち・・にい・・さん・・しい・・ごう・・ |
もうすっかり真夏。入道雲と、どこからともなく蝉の鳴き声。
玄関のツバメが二度目の産卵をして。また可愛いのが今度は6羽生まれた。 早いものだ。日に日におっきくなる。巣からちょこんと顔を出して。 親鳥の帰りを待っている。その度に賑やかな声を出して。おっきく口を開けて。
一昨日の夜のこと。サチコが巣から落っこちているヒナ鳥を見つけた。 ちょうど出掛けようと外にでたところで。そうでなければ朝までそのままだった。 拾いあげるとそれは。ふがふがともがくようにしながらちゃんと生きている。
急いで脚立を持って来て。おそるおそる巣に戻してやった。 とっさのことで。こんな時はそれ以外にどうしてあげたらいいかわからない。
夫君が・・人間の匂いがついたらいけないかもしれないなとか言う。 けど思った。だってツバメは人間を信頼しているから・・だいじょうぶだって。
夜が明けて巣を見上げると。いるいる。ちゃんと並んで顔を出している。 でも。ほっと安心したのもつかの間。お昼前にまた落っこちていた。 それから3時頃にもまた。その次は6時頃。それから夜も8時頃。
親が・・わざと落としているのかもしれないな・・と夫君が言った。 他のヒナより少し小さくて。それにかなり弱っているようだし・・。
ツバメは一番おっきく口を開けた子に真っ先に餌をあげるのだそうだ。 お腹が空いている子ほどおっきく口を開けるので。 だからそうして順番が出来る。みんなが同じように餌をもらえる。
その子だってすごくお腹が空いているのだと思う。 なのに・・おっきく口を開けられなくなってしまったのかもしれない。 何度も落ちたもん。痛くないはずはないし、だからよけいに弱ってしまって。
でも今朝は確かにちゃんといた。留守にするのがすごく気がかりだったけれど。 だいじょうぶだ・・だいじょうぶだって思って。 同時に。もし・・ダメでも仕方ない。それが自然の掟だというなら・・。
夕方帰宅して。真っ先に巣を見上げる。よかった・・ちゃんといる。 なんだか今朝よりもおっきくなったみたいに見えた。 ちょうど親鳥が帰って来たところで。元気な鳴き声が一斉に響いた。
息子君も帰って来るなり。「あの子は復活したな〜」と言って喜んで。 でも。夫君が・・何やらしどろもどろ口ごもってしまって。
今朝いちばん早起きして愛犬の散歩に行く時。 見つけたのだそうだ。それはもう固くなって。冷たくなっていたそうだ。 「こっそり手に持って河原の土手に埋めた・・」って言った。
いち・・にい・・さん・・しい・・ごう・・。
うそ?って思って数えてみる。やはり6羽目はそこに居なかった。
「やっぱりな・・・」と息子君が言う。
私もそう思った。
それから。そのことを朝から知っていて・・誰にも言わなかった夫君を。 このひとの・・これが優しさだろうなって思った。
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