氷点下の朝。昨夜降ったみぞれが凍っていていちだんと寒かった。
夫は消防団の出初式があり出掛ける。 私は綾菜恋しく娘の家に駆けつけていた。
一昨日から娘が職場に復帰して 綾菜も託児所デビューとなっていた。 大丈夫かしら、すごくすごく心配していたけれど 一昨日も昨日もとてもおりこうさんだったと聞きほっとした。 朝、預ける時にはまったく泣かないのだけれど 夕方迎えに行ったらわんわんと泣き出すのだそうだ。 幼心にもぐっと我慢をしているのだろうと思う。 そうして母親の顔を見るとほっとして甘え泣きするのかもしれない。 昨夕はそんな綾菜を抱きしめながら娘も泣いてしまったそうだ。
綾菜にとっても娘にとっても大きな試練なのかもしれない。 どうか順調に、どうか平穏無事にと祈り続けるバーバであった。
娘婿も消防団に入っているので「お父さん、見に行こうか」と 三人で出初式を見に行くことにした。それはたくさんの消防車。 見物人も多く綾菜もちょっと興奮気味だった。 やがて一斉放水が始まる。なんとも目を瞠るような光景だった。 「すごいね、すごいね」の連発。とても感動のひと時であった。
娘の家に帰宅してバーバは家政婦に変身。 お婿さんの大好きな「鶏ごぼう」を作ってあげた。 仕事に復帰してから家事に苦労している娘をおもう母心。 ほんの些細なことだけれど少しでも助けてあげたい気持ちでいっぱいだった。
また今度の日曜日にね。そう約束して娘の家をあとにする。
玄関で見送ってくれる綾菜と娘。バーバはとっても幸せな気分だった。
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