少し風が強かったけれど青空がひろがり爽やかな晩秋のいちにち。 土手の除草作業が始まってしまってススキや野菊までも刈られていく。 もう見納めかと思うと傍らの野菊が憐れでならず愛しさが込み上げてくる。
今日は娘もお休みだったけれど、綾菜のお守りをさせてくれると言うこと。 朝からそわそわと落ち着かずジジババそろってお迎えに行く。
三人でお買い物に行って、真っ先にアンパンマンのスティックパンを買う。 牛乳も買ってこれで綾菜のおやつは大丈夫だった。 帰宅してすぐに海の見える公園に遊びに行く。 「くっく、くっく」と熊さんの靴を履いて大喜びの綾菜であった。
でも今日はあまり歩きたがらない。三歩ほど歩いては地べたに座り込む。 公園のベンチが気に入ったようでしまいにはそこに座って動かなくなった。 歩く姿を見たいジジババの気持ちとはうらはらに彼女はのんびりしたかったらしい。
お昼ご飯のあとお昼寝。そしておやつと一日があっという間のことだった。 食欲は旺盛でとにかくよく食べる。美味しい顔がほんわかと幸せである。
最近の綾菜のマイブームはお口とお口のキッスだった。 くちびるをひよこみたいにとがらせて「チュウ、チュウ」とせまってくる。 やわらかくてあったかなくちびる。それはまさに天使のくちづけであった。
夕方になり娘が迎えに来ると、やっとお母さんを思い出した様子。 やはり母親がいちばん好きなのがよくわかる。抱っこされて甘えたり。
「バイバイ」可愛い声ともみじのような手のひらが目に胸に沁みわたる。
見送る時はやっぱりさびしい。けれどもすごくすごく幸せな気分のままで。
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