空は相変わらずどんよりとしているけれど 降り続いていた雨がやっとやんでくれてとてもほっとしている。
昨日は大雨洪水警報が出てどしゃぶりの雨が怖いほどだった。 昨夜は午後9時を過ぎてから土砂災害の警報が出て消防団が召集となる。 いつもは早寝の夫が飛び起きてすっかり使命感に燃えていたのだけれど はらはらと心配でならず「若い人達に任せておけば」と言うと叱られてしまった。 俺が行かないで誰が行く!という様相で大雨の中を出掛けて行く夫を見送る。
自分だけ寝ているわけにもいかずテレビの大雨情報を見ながらうとうとしていた。 午前二時前だったろうかやっと夫が帰宅したけれど、またすぐに電話が鳴り響く。 今度は市内を流れる中筋川が氾濫しているという知らせであった。 土嚢を積み上げなければいけないとまたまた使命感に燃える夫を見送る。
消防団に入ってかれこれ30年近くなったけれど、夫の使命感にはほんとに頭が下がる。 勇ましく出掛けるたびに夫の体調が気がかりでならず、はらはらとするばかりであった。
午前6時前、夫が無事に帰宅する。徹夜の割に元気でほっと胸を撫で下ろした。 開口一番に「腹が減ったぞ!」大急ぎで朝食の準備をしたのは言うまでもない。
午前7時過ぎ、母から電話がありとにかく雨がやむまで自宅待機を命じられる。 それはとてもありがたくおかげでゆっくりと休むことが出来た。
夫を静かに寝かせてあげたくて私は娘のアパートに行くことにする。 昨日から孫の綾菜が熱を出していて保育園に行けずにいたのだった。
「雨、はやくやんだらいいね」綾菜と遊びながら窓の外ばかり見ていた。
そんな雨もお昼前にはやっとやんでくれてとてもとてもほっとしたのだった。
「ピーピ!」綾菜がおしえてくれたのは二羽のとんびだった。 アパートのすぐ近くの電線にとまって「ピーヒョロリ」と鳴いている。
ピーピも雨がやんだから嬉しいのだね。綾菜とずっととんびを見ていた。
とんびの鳴き声がこだまするように響く空。雨あがりの空がこんなに嬉しいことはない。
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