よく晴れて気温がぐんぐんと高くなる。五月の真夏日。
綾菜を無事に保育園に送り届けてから山里の職場へ向かう。
保育園の門を出るなり綾菜の泣き声が聞こえたのだった。
そんな時は振り向いてはいけないと娘に言われていたけれど
どうして振り向かずにいられようか。一瞬振り向いてしまった。
そうしてとうとう職場復帰。気分一新とはいかないけれど
昨夜も考えたように「与えられたこと」と受け止めていた。
それはとてもありがたいことなのだ。そう思うと苦も楽になる気がする。
母がとても喜んでくれた。やはり何よりの親孝行なのだろう。
わずか五時間のパート仕事を終えて家路に着く。
買物をして帰宅すると洗濯物をたたんでいるうちに綾菜のお迎えの時間。
最近すっかり気分屋さんになってしまった綾菜は
「きょうはおだいしさんいかない」と言い出す。
じゃあ明日ねとまた約束をして一人でお大師堂へ行っていた。
さて明日の気分はどうかしら?と考えるのもまた楽しい。
お大師堂には昨夜泊まっていたらしいお遍路さんが納め札を残してくれていた。
京都の住所が書かれていた。会えなくて残念だったけれど嬉しく思う。
満開のアマリリスに声をかけて川面に手を振るようにして家に帰る。
今日も穏やかな一日をありがとうございました。
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