夕焼け小焼けで日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る。
ついつい口ずさみたくなるような茜色の空。
大きな台風が近づいているなんてなんだか嘘のように思える。
念のために明日、明後日と仕事を休ませてもらうことに。
孫たちの保育園も出来るだけ家庭保育をと知らせが来ている。
山里の母は明日が通院日。列車が運休にならなければ良いのだけれど。
綾菜が「おばあちゃん、お外が真っ赤になっちょるよ」と呼びに来た。
窓辺でふたり「わぁ」と歓声をあげながら夕焼けを仰ぎ見る。
こんなに綺麗な夕焼けを見るのはほんとうに久しぶりのこと。
太陽は落ちながら頬を紅く染めているのだろうか。
明日の不安など打ち消すように微笑んでいるのがわかる。
ゆびきりげんまんしたよ。きっときっとだいじょうぶ。
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