つかの間の青空。空には秋のうろこ雲。
そんな空を綾菜と二人で仰いだ朝だった。
今日は午後から夫が一人で川仕事に行くと言う。
漁場に杭を打つ作業。一人ではとても大変な事を知っている。
一緒に行きたいなと思った。無性に身体を動かしたい気分。
それと山里の職場に行きたくない気持ちが交差する。
急きょ母にメールをして休ませてもらうことに。
「ごめんね母さん」「あらまあ」と母の声が聞こえた気がした。
午前中はゆっくりと買い物をしたりお大師堂へお参りに行ったり。
なんとも穏やかなひと時を過ごす。ふっと思ったのだけれど
毎日こんなふうに過ごせたらどんなに良いだろうかと。
川仕事はあってもそれはまったく苦にならず
ストレスを感じずに過ごせる日々にただただ憧れているのだった。
「逃げるのか」ともう一人の自分が責める。
私はいったいいつまで「いい子」でい続けるのだろうか。
川仕事を終えてひと休みしてから綾菜をお迎えに行っていた。
「あやちゃんきょうはサンマやけんね」
良かったぁ。今夜はその秋刀魚を一匹ぺろりと平らげてくれる。
それでも足らなくてお母さんのもちょっとだけ貰った。
今日は「秋刀魚記念日ね」みんなで笑って楽しい夕食だった。
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