SAKURA'S STUDY DIARY

さくらのきままな毎日

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いつ、どこで、なにが。 2005年04月26日(火)
尼崎の列車脱線事故で被害に遭われた方には、心からお悔やみを申し上げます。

しかし、普通に電車に乗っているだけで死んでしまうなんて、信じられない。

私はアラブという国にいて、普通の日本人よりは危険度の高い暮らしをしているし(油の国だってテロリストと当局の銃撃戦があった)、去年の春にはシロクマ君がどっかーんになる可能性ををはらんだ1ヶ月のお気楽生活も経験した。
自動車事故も日本より多いし、毎週末になれば幹線道路にはひしゃげた車が必ず一台は止まっているようなお国柄だから、どんなに自分が気をつけていても事故が避けられない恐怖も知っている。運転していても、そうでなくても、車に乗っているときの緊張感も高い。
うちの近所は出稼ぎの人がたくさん住んでいる地域に近いので、地元のお金持ち街に比べたら治安も悪いから、夕方以降の一人歩きは絶対しないし。
飛行機の事故率が交通事故より低いとはいえ、飛行機に乗って安全のためのビデオを見る度に「これが落ちたら終いやな」とか「逃げるときはそれでもお財布は持っていきたいな」とか「今日はヒールじゃないから逃げるときも靴脱がなくていいな」とか何となくにしろ考えていることもある。

でも、日本に帰って、電車に乗るときに。
自分の命が危険にさらされているとか、避難するにはこの車両は向いてないなとか、そんなこと考えたことなんてこれっぽっちもない。

こっちで、それなりに注意をして生きていても、日本に帰れば気が緩む。
日本は安全だって、信じてた。
いや、今だって信じてるけど。こっちに比べたら、やっぱり日本の方が格段に安全だもの。あらゆる面で。

でも、そんなに安全な日本だって。
自分の注意ではどうにもならない事故が起こるのだと。
私達は、本当に、紙一重のところで生きているのだと。
運命なんて言葉では片づけたくないけれど、自分の命の長さを自分で決めることなんて出来ないのだと。いつ、どこで、何が起こるかなんて本当にわからないのだと痛感させられた。

平穏な一日に、心からの感謝を。

 


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