前途多難と前途洋洋のはざま日記



あれも困ったものだ

2002年11月06日(水)

団地にちょっと(かなり)変わっていると評判のおっさんがいる。
仕事はしているのか、ともだちはいるのか、いつもナニをしているのかよくわからない。古くからの住人も彼のことはよくわからない。


おっさんは変わっているが、ガラが悪いとか、暴力的とかそういったことはない。しかしなんせ変わっているので近所づきあいがあまり円滑にいっていない。
挨拶をしても気づいているはずなのに返事もなし。
ちょっとムカっとするが、あのおっさんだからしょうがないみたいな共通認識があって、なんとなく丸くおさまっている。


おっさんが唯一力を入れているのが美化活動(らしい)。
団地内に大型ゴミの不法投棄を見つけた日にゃあ、さっそく「このゴミを出した者は即刻持ち帰れ!厳罰が下りますように!!」と呪いの言葉かと思うような紙を貼る。
ゴミ置き場が乱れていると自分でちょこちょこ片づけてもいるらしい。
それはそれでいいことなんだが、どうもおっさん、地域の美化は私から・・・のスローガンでも密かに作ってしまったか、私が美化運動指導者とでも勘違いし出したか、時に鬱陶しい。


きょうも、私がむしった雑草をゴミ袋に入れてゴミ置き場に行ったら、おっさんがいた。
袋を見て「何のゴミですか?」と聞くので「草です。」と言うと、「じゃあ、そこに捨てなさい。」と言いやがった。
じゃあ、そこに捨てなさいだと?捨てなさいだと?
なんでオマエが指図すんねん。
言われんでも捨てに来たんじゃ、ボケ!!!


思いっきり草むしりして爽快だったんだけど、ただ一点、おっさんの「捨てなさい。」だけが、私の晴れ渡ったココロに汚点を作ったのだった。

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