前途多難と前途洋洋のはざま日記



自分が恐くなった時

2004年08月26日(木)

日曜日、月曜日、火曜日の三日間は殺気立っていた。
水曜日の午前中に納めるデータを作るために。

他に並行してやっていた内職もあったのだが、「なんとか調整して、なんとかお願いしたい!!」とお世話になっているMさんが泣きついてきた。
急遽の展開に戸惑いつつも、私はMさんが好きなので一肌脱ぐことにした。

さあそれからが大変!
だって肉体労働のバイトにも出ながらだから、すっごいタイトなスケジュールになってしまったのだ。

ひとりでパソコンに向かっているとバンビーナがやって来て、己の身軽さを活かしキーボードの上にひょんと飛び乗る。甘えにやって来るのだ。
叫び声を上げる私。
ここへは乗ってくれるな!!!

叫び声を聞きつけて駈けてくるラムネ。
ただ叫び声に興味を持ってやって来るのか、私の危機を救おうとでもしているのか。
バンビーナとラムネの直接対決。

手元ではバンビーナが、足元ではラムネが飛び跳ね、なんだかわからない叫び声を上げる私、三者が繰り広げる阿鼻叫喚の地獄絵図。

こんなことで水曜午前に間に合うのか・・・・・。
目の前が暗くなることと小さき者たちへのトゲトゲしい気持ちの強さは比例。
バンビーナもラムネも、私の怒声とともにパソコン部屋からシャットアウト。
といっても鍵がかかる部屋でもない、バンビーナなんていつでも襖を自分で開けて出入りする。
しかしあの晩はよほど私の態度が冷たかったのか、得意の襖開けもなりを潜める。

少し気持ちが落ち着いてから思った。
精神的にも経済的にも余裕のない人間の育児はきっとこんな風なんだろう・・・。
甘えてくる子供が鬱陶しくてたまらなくなるのだろう。
私の邪魔をするなと怒りで我を忘れるのだろう。
そうして、あれだけ冷たい態度をとられたにも関わらず、しばらくするとやっぱり甘え、すり寄ってくる子を見て、自分のしたことに後悔したり我が子のかわいさを再認識したりの繰り返し。
気持ちはあっちに揺れこっちに振られ、落ち着くことなく徐々に疲弊する。

もしも私に人間の子供がいたら・・・・・。

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