今が全てでいい
彼からのメールが途絶えても、平気になった。
反対に彼はあれこれ考えて、イライラするようになった。
まるで昔の私みたい。
彼が何より心配しているのは、逢ったときにも
つい言ってしまったこと。
またこうして逢うことができたし、思い残すことは何もない
みたいに受け取られてしまった。
今の私は浮かれすぎて、おかしくなっている。
やまからもデートのお誘いが来た。
一人で出歩いて、行く先々で会う人と、楽しく
しゃべることができる。
声を出せて、人の気配を感じられて、嬉しくて仕方ない。
改札口で私を見つけたとき、彼は化粧が濃いなと
思ったそうだ。
だから、しばらくして、私が素顔に近づいた時
やっと素顔になった
と、嬉しそうだった。
彼と付き合いだした頃、化粧直しをしている私を
じっと嬉しそうに見ていた。
いつもきちんと化粧しててほしい。
そう言った記憶が抜けなかった。
ようの素顔が好きだよ。
しばらくして、そう言われても、あの嬉しそうに
見ていた顔を思い出してばかりだった。
どうしてこんなに遠回りしたんだろう
遠回りしてよかったと思ってるよ
今の彼は、あの頃の私。
どこで何をしているのか、いつも不安だった。
他に気を取られているのを感じたくなかった。
彼は、いつかきっと私を迎えに行くと言った。
そんなふうに言われると、すぐだと思い込んでしまう
から、勝手に期待を膨らませるから。
じゃ、はっきり言うけど、5年は無理。
彼は正直だし、私も今は、言ってくれる気持ちだけで
嬉しい。
以前、2年も待てないと言ったことを思い出した。
3年だったかな。
曖昧な記憶。
それが5年になったんだとおかしかった。
言われても腹は立たないし、素直にそうだねと言える。
そして5年は長いよねと、他人事のように思ってしまう。
私は今が楽しい。
それで充分だと思える。
お金がないと、言い続ける君に少しうんざりしているけど。
ないときに、ないと言っても始まらない。
言うほうも聞かされるほうも、イヤな気持ちになるだけ。
彼は私を助けるために、仕事を取ってくれようとしている。
私が離婚した原因の一つは、お金がないと言われ続けた
せいだってことを、君は知らない。
2005年01月07日(金)
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