キャリアウーマンの正体
友人から電話があった。
以前、発言小町を教えた彼女。
掲示板にはまることなく、光回線導入後もPCはメールのみらしい。
よく考えれば、匿名の書き込みを相手にするより、
目の前にいる人間相手に、熱く語りたい性格だった。
彼女の父親も、私の父親もサラリーマンではない。
つまり、私と彼女は経済的な面で、似たような育ち方をしている。
友人の兄の妻が、どんな家庭環境で育った人なのか知らない。
学業成績優秀で、向上心もあり、出産後に語学留学までやってのけた
ことは聞いていた。
仕事もバリバリやっているそうだ。
その妻が姑に、つまり友人の母に放った一言を聞いた。
「裕福な家庭だと思ったから、お嫁に来たのに」
いつの時代の言葉だ?と友人と爆笑した。
「嫁ぐ」だとか、「嫁」だとか、キャリアウーマンを
自認している女性の本音が、それなのか。
華やかな上辺だけに惹かれて、電卓を叩いたんだろう。
私は笑いながら
夫の実家の財産狙いで結婚したのに、当てが外れて
八つ当たり中なのね。
でも、結婚した相手は兄貴であって、父親じゃないのにね。
友人もゲラゲラ笑っていた。
彼女は私と話すと元気になると言う。
今回は、私も素直に笑って、長時間話せた。
今の生活がどうであれ、育った環境が似ていると話がすぐに見える。
友人は、ますます交友関係が減っているようだ。
言いたい放題にした相手に
子供ですね。
と言われ、どう思われようがこれが私の行き方だと宣言したらしい。
言った後で、必ず落ち込むくせに開き直ってしまう。
私は、こんな彼女が好きだと思う。
電話で2時間以上、ものすごい勢いで吐き出し続けた彼女。
年に数回のことだから耐えられる。
*** *** *** *** ***
今夜はクリスマスイブ。
去年の日記に、こんなことなら一人でいたほうがよっぽどましだと
書いたけど、望みどおりに今夜は一人で過ごす。
お兄さんから送ってもらったワインを、どうやって開けるか悩んでいる。
ボロボロに砕けて、ビンに落ち、コルク臭が漂うワインを
飲む羽目になりそうだ。
2005年12月24日(土)
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