ゼロノオト

2004年02月16日(月) 記憶の遠近感




それまで一度も思い出さなかったささいなことを思い出す。

でも、それが本当に記憶として、自分が体験したこととして

脳の片隅に眠っていたものなのかどうかということが、

たまに分からなくなる。

それは、もしかしたら自分が頭の中だけで作り上げたお話かもしれないし

夢の世界での出来事かもしれないし、

ただの心象風景なのかもしれなかった。

「記憶」がくすんで判断ができなくなるのだ。

そんな風に、不確かな記憶をいくつも持ちだすと

いったいどれだけの記憶がほんとうの記憶で、

他がそうではないのか、ちょっと心配になる。

ほんとうの記憶じゃなかったらいい、と思うこともあるのだけれどね。




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