ねろとおーちゃんの日常...ねろ

 

 

根気と根性 - 2004年07月18日(日)

おかげさまで熱も下がり、
いつもの体に戻った。
健康っていいな。幸せ。

今日は昨日の予定通り、
兄の住む町に甥の顔を見に行ってきた。
保育器に入っているものの、
小さな透明の箱の中で元気に動いている赤ちゃん。
ああ、がんばって生きているのだなぁとしみじみ思った。
特に体の機能に異常はないみたいで、
点滴を打たれたり何かの管をつけられていたりということもなかった。
ああ、よかった。
順調に体重さえ増えてくれれば、きっとすぐにママのそばで寝られるよ。

出産後の兄嫁も元気そうで何より。
明日から一週間は、お姉ちゃんになった姪をわが実家が預かるそうだ。
姪のあんちゃんはおーちゃんが大好き。
2つ下の今年3歳になった子なんだけど、
おーちゃんもあんちゃんと遊ぶのを楽しみにしている。

だけど、だけど。
あさってからおーちゃんはサマーキャンプなんだよね。
あんちゃん、ごめんね。

さて。
お見舞いから帰って来て、
シャボン玉をしにおーちゃんと公園に行った。
もうすぐキャンプだし、無理しないようすぐに帰るつもりだったのに。。
おーちゃんが鉄棒なんてするから・・・。

実は彼女、運動系はからっきし苦手。
でも、血のにじむような(?)特訓の成果で
鉄棒は前まわりだけはできるようになったのだ。
んがしかし!!まだ百発百中じゃない。

そんでまた、きゅーきゅー泣きが始まってしまった(ToT)
「いい?おーちゃん、鉄棒の上に上がるにはね、
ぴょんこぴょんこと飛んでるだけじゃダメなの。
回数飛ぶんじゃなくってさ。
一回だけえいっって飛んだら、両手で鉄棒を下に押すみたいに力入れるんだよ。
落っこちそうになってもあきらめないで、
ちょっとよいしょよいしょって粘ってごらん!」
とアドバイスしても、
きゅーきゅー言いながらぴょんこぴょんこ飛んでる。
もう、私の言葉など耳に入っていない様子。

そんな態度に腹が立ってしまったわたしは引くに引けず、
「泣くなー!歯を食いしばれー!!」状態に。
あと一回できたら帰ろう、といっているのに、
なかなか冷静になれないおーちゃん。
いや、冷静になっていないのは私も同じだった。
根気と根性、あとやればできるってこと、今のうちから知ってほしい。
そんな気持ちで鬼のような母になっている私だったが、
キャンプを控えたおーちゃんを疲れさせて
病気や怪我をさせてはいけないという気持ちもあって、
ああ、どうかあと一回、無事成功しますようにと
きゅーきゅー泣いて鉄棒に挑むおーちゃんを祈るような気持ちで見ていた。

ここで手を貸して上にのぼらせてあげたり、
「今日は十分がんばった。もういいよ。」といってあげるのも
心情的には簡単ではないが、ひとつの選択肢ではあった。
でも。
おーちゃんはもうそうやって助けてあげる歳ではないのだと
私は思ってしまう。
別に鉄棒が上手じゃなくても、バイオリンやエレクトーンが上手じゃなくってもいいんだ。
そういうことじゃなくて、
私は心の底から、おーちゃんに根気と根性がある人間になって欲しいんだ。
そういうのって、別に武道を習わせなくっても日ごろの生活でも身につくことだよね。
でも、そのための指導が私にできているかは非常に不安。
ただの親のエゴになっていたり、余裕のない子育てになっていないか。

結局鉄棒根競べの結末はというと。。。
母が間に立ちました。
おーちゃんは疲れていて、このまま続けてたら怪我をしかねない。
その結果キャンプにいけなくて、私に自分のせいだと後悔させたくない。
そういう気持ちで仲介してくれたようだ。
最後の最後まで、ぐっと我慢して娘と孫を見守っていた様子。
「ママの気持ち、わかるわよ。
お母さんが同じ立場でも、引くに引けず同じことをしていたと思う。」
母はそういってくれた。
それが正しいかどうかは別として、私の気持ちも容認してもらえたことで、
とても気持ちが楽になった。
私もおーちゃんに、
もっと根性を持って欲しい、
人のアドバイスにも耳を傾けて欲しいと言う気持ちを伝えたうえで、
ママもムキになってごめんね。と謝った。
そして、わんわん泣きじゃくるおーちゃんをギュっと抱きしめて
仲直りした。

尊しは先人の知恵。(先人って・・まだ言っちゃダメな意味か?!母よ、すまない)
有り難しは日ごろの心の結びつき。

おーちゃんよ、根性だ!根性!!!


...




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