flimsy−eXcuse
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ある日一人の女は乾燥して唇が割れてしまい 何かいい薬はないかと悩んだあげく独りの老婆に尋ねてみた。 すると老婆は木の樹脂で出来た甘い透明な飴を出してきた。 それを舐めるとたちまち唇が潤うと言うのである。
ただしそれをやる代わりにお前の血を少し分けてくれと頼んできた。 女は仕方なく自分の血をあげることにした。
それから何日か経って女は飴がなくなったので また老婆にところへ飴をもらいに頼みに行った。 すると老婆は今度はもっといい物が出来たと紅い飴を出してきた。 これは唇が潤うだけでなく紅く染まると言うのだ。 女は半信半疑で飴を舐めてみると本当に唇が紅く染まったのだ。 老婆はこれをやる代わりにまたお前の血を分けてくれと言ってきた。 女はどうしてもこの飴が欲しかったのでまた血をあげることにした。
女はそれからというもの飴がなくなると老婆の元へ行き 老婆はその度に女の血を要求した。
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