++今日の塩梅++
DiaryINDEX|past|will
2005年04月11日(月) |
半袖とサンダルと午後の紅茶 |
男のヒトはみんな、とても寂しいのだと思う。 だからお金でひとときの温もりを買う。 そして私も負けず劣らず寂しいから、自分のカラダの温もりを提供しつつ、実は奪っている。 男のヒトの体温を。 それはもはや『お金』では、換算変換出来ないモノだ。 だけど『お金』ってゆー単位が無いと、私達は交わう事すらままならない。 人間だから。 文化とかゆー偉そうなバックボーンがあるから。 道徳とかゆー儀善じみた罪悪感を覚えるから。
一昨日のお客さんも、今日のお客さんも、バツイチで離婚暦があった。 妙な一致なのだが、結婚生活が破綻した理由とゆーのが、2人とも同じだった。 奥さんが買物依存症になって、何百万円もの借金をこしらえてしまったらしい。 で、その借金を(旦那サンが)返し終わった時、すでに夫婦仲は破綻してしまっていたのだ。
彼らだけではない。 単に性欲を満たしたいだけで、私とセックスをする男性は極少ない。 しかし20代前半の若造は例外。 あいつらはただ、セックスがしたいだけだ。 だから私は20代の男のヒトは、あまりお客さんにしたくない。 つまり、あいつらとセックスしても、私の体温は全く上昇しない。 下品な物言いになるが、故に、若い男はセックスが下手だ。 ただ自分が「イク」ことだけが目的なのだから。 そんなセックスこっちからお断りだよ。 ダッチワイフじゃねーんだよ。
「ぽっかり空いた心の隙間がどうもねえ・・・」と、今日のお客さんは言っていた。 それもそのはず、彼は離婚してから、まだ半年しか経っていないのだ。 娘サンが2人居るらしい。が、別れた奥さんの元で暮らしているのだそうだ。
ねえねえねえ。
私のやっているこの“お仕事”は、彼氏には言えない。もちろん親にも言えない。 つか、言うつもりは毛頭無い。 彼氏は傷付く、いや、それを通り越して、唖然とするだろう。 親は関係あるけど関係無いからどーでも良い。
だけどさあねえねえねえ。
私にはこれしか無いのよ。 こうやって心のバランスを取っていなきゃ、頭がワーッとなって、訳分かんなくなっちゃうのよ。 私にはいわゆる≪フツー≫が出来ないんだ。 欠陥商品です、紛れも無く。 私は人間として、どこかがエラーを生じている。
でもね、かりそめの温かさで良いからと求め合う男と女。 そこに言い訳として介在する金銭。 至極調和の取れた世界なのだ。 私にとっては、そしてお客さんにとっても。
セックスが終わった後もなかなか帰ろうとしない男たち。 私を抱きしめてまどろんでいる。 彼らの寂しさがひしひしと伝わってくる。
いつまでもセックスワーカーで居られるハズは無い。 私はどんどん歳を取る。 彼氏との広島での生活を、いよいよ本格的に考え始めている。
だけどだけど!
温かいのは罪だ。 優しい男たちの言葉は誘惑だ。
広島に住むようになったら、彼氏の体温だけで満足できるようになるのだろうか。
きっと1番寂しいのは私なんだろう。 のらりくらり生きてます。 それでも傷付いたり迷ったり焦ったりして、泣いている。
|