気まぐれ日記

2006年08月09日(水) “ゲド戦記”を観た

 今日はお仕事帰りに、みんなで『ゲド戦記』を観てきました。
 レイトショーってのがあって、それだと比較的遅くまでやってるので、お店が閉まった後でも観に行くことが出来たのですよ〜。
 観に行く前から評判が思わしくないのは知ってましたが…なんとなく、☆1つなのがわかった気がする(苦笑)
 詳しい感想は下で。ネタばれになりますので、見たい方だけドウゾ。
 (ネタばれ、個人的な感想がお嫌いな方は、読んでどうこう言うのはよしてくださいね。)

   ↓  ↓  ↓




















































 ゲド戦記、さすがに『☆一つ』とまで辛口の評価はできませんが、確かに満点はあげられないですね。
 映像はいい!
 音楽もいい!
 ゲド(菅原文太)はさすがに上手い!!
 手嶌葵も確かに歌は上手い。
 その他、そこまで酷いものはなかったのですが…ストーリーというよりは、話の構成かな?
 前半はいいのに、後半の展開早くないか?(@_@;)
 以下、素人ながら気になった点です。

 ・各キャラクターの掘り下げが結構浅い。
 脇はともかく、主要メンバーの過去なんか殆ど語られてなかったと思う。
 今のままでも十分魅力的ではあったけど、ハイタカvsクモのそもそもの話とか、テルーはどんなに酷いことをされたのかとか、テルーの保護者テナーの生い立ちとか(自分でちょこっと語っただけ)、そもそもアレンは何故父親を刺したのか??とか。
 ここ最大の謎…。ホントに『凶暴な性格が出たから』ってだけなのですか?!
 刺される理由として「ダメ王な父」を想像してたんですが、それもないし(本人が「父は立派な人だった」って言ってるし…じゃあ何故;)。
 そこは見てれば理由はわかるんですが、クライマックスになってくると結構あっさりと解決しちゃうし(苦笑)おーい!
 見終わった後に、なんとなく続編があってこの構成、の様な気になってました。(注;ないですよ。念のため)

 ・話の展開(特に後半)が…
 前半は結構よい感じで進んでいて、映像もきれいだし、ホート・タウンの場面は見ていても結構楽しかった…で、テナーの家に行くまではよかったんですが、テルーが出て来てからが結構微妙。テルーが下手だったとかじゃなくて(逆に特別上手くはないですが、それはまた今度)、テルーの扱いがあんまり上手くない??
 あれだけアレンを拒絶しといてあっさり打ち解けちゃうし、なんで「いのちを大切にしないやつなんか大っ嫌い」なのかよくわかんないし(過去が語られてないからですね)、その上そこも後であっさり謝っちゃうし。え、いいの??
 てかそもそも上のセリフはアレンが父親を殺したことに対して言ってたのかと思ってたんですが、違うんですね(汗)
 さらにその後はアレンまでも微妙に。あんだけ苦労(苦悩)させといてかなりあっさり解決しちゃうし、解決した後は急に勇者になっちゃうし(よくあるパターン…笑)、そもそも最強のキーワード『まことの名』がいきなり登場して大活躍…まあそこまでは突っ込み過ぎですか。
 極めつけは最後ですか。あれは何ですか、「少女は、実は○○○だったのです」っていうオチですか。奥様は魔女ですか。さすがに何だったのかは伏せますが、その正体に関しても語られず特に誰も突っ込まない…
 結局アレンとテルーは何者だったんだ??
 という訳でかなり自由に言いましたが、2時間で納めるには難しい話なんでしょうか?
 まあ人によっては劇中では語られず自分で解釈するのが楽しいって人もいるだろうし、あくまで個人的な感想ですけどね。もう少し後半の展開を盛り上げるか、前半を詰めて後半部に割く時間を多くしてもよかったのでは?というのがわたくしめの感想でございます。

 ・あの歌の入れ方は、ない!
 方々で話題になっている「テルーの歌」ですが、何と挿入歌ではなく劇中で本人が歌ってるんですね(@_@;)
 本人が歌うこと自体には何も異論はないですが、それならそうでもっと違う見せ方があるでしょう〜;
 歌にはこだわりますよ。悪いけど。
 そもそも最後まで伴奏がなく、人に聞かせる目的で歌ってるのではない(結果的にはアレンが聞いてますが)のに、最初から最後まで一定のリズムで歌われるのがおかしい。のど自慢の練習でしたか?
 ちょっと辛辣ですがほんとにそんな感じ…。歌自体も詞や曲のつくりが普通のポップスというか現代音楽なので、なぜテルーがそこで歌ってるのかが歌を聞かせるためのようにしか見えない。手嶌葵の歌は確かに上手いですが、そっちの良さを出しすぎてシーンの良さを全部殺したなあ。
 てっきり普通に録ったものの伴奏だけ消したものかと思ってたんですが、別に録ったのですね。ならなおさらもったいない。ひとり広い草原の中で歌うならもっと適当(自由)なリズムで歌うか、後半にかけて効果として伴奏を入れる方が自然だと思うのですが…。
 あれでフルコーラスに近い長さの曲を聞かされるのは、個人的にはちょっとツラかったです。歌はうまいのよ、ほんとに。




 まだ他にもあるにはあるんですが、十分長い(汗)のと、批評が目的ではないのでこの辺にしておきます。
 でもね、嫌いじゃないですよ。これをハヤオの方の宮崎監督が作ったら…というのが気になりますが、もしそうだったらどんな風だったんでしょうね。

 多分明日あたりCD(サントラ手嶌葵の曲集)買っちゃうんだろうなあ。
 あ〜、また出費が…。


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