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マタタビ〜就職活動を終えて〜 - 2004年08月23日(月)

意気地がないねぇ最近の男はよ。


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就職活動が終わって、一日が経つ。
どうせだから締めくくりとしてシュウカツの感想でも書いてみる。

就職活動が大変だった分、
内定を貰った時手放しで嬉しかったかと言ったらそうではない。
もう一社どうしても受けたかったところをまだ受けていた、
という諸事情もあるが、決して理由はそれだけではないと思う。
ああ、終わったのか、という空しさに近い、
なんかドアをやっと開けることが出来て次に進める
安心感しか残らなかった。

ただ、その中で得たものは本当に大きかったと思う。
自分はここがダメなんだな、なんてバカなことはひとっつも思わないが、
こう言う部分はまだ勉強不足で、努力する必要があるな、
ということは実感した。
例えばコミュニケーション能力。
私はどちらかといえば外交的(すぎ?)だけど、
話の内容や話し方に「相手に理解してもらう為の工夫」がない。
共通観念が無い感覚的な話なんかはとくに、
具体性を持った何か例えを出さないと伝わらないとか。
そんなこと就職活動するまでほっとんど考えなかった。
周りには似たような感覚を持った人が多くて、
これといって例えなくても分かってくれたし、
いちいち他人の目線に合わせるなんてする必要も無かった。
自分勝手な井の中の蛙で十分だったのだ。
それでも井の中では認められたり褒められたりしていたので、
天狗になっていたところもあったと思う。

内定後に、まだひとつどうしても受けたい企業を受けていたことも、
結構自分にとって大きかったかもしれない。
内定!やったぁ!で終われないことに拍車をかけた。
そこは結局書類選考で落ちてしまったのだけど、
それはそれでどうでもいいことで、
そこを受けていなかったら就職活動に対して、
学んだな、という実感をそんなに持たなかったかもしれない。
就職活動は夢を叶える為のものでも、
内定をとる為のものでもないと思う。
それを教えてくれたのは、内定をとってもまだ受けようとした、
自分のチャレンジ精神だった。
就職活動は社会に出て、生きていく為のお試し期間だ。
それ以外の何ものでもないんじゃないかな。

社会に出て、これまでのようにのんびりしてはいられない。
それはどの企業に入っても同じことだと思う。
しかも今までのように、大学は4年、中学高校は3年、みたいな
はっきりとした区切りはもうない。
下手すると1か月でやめる人もいるし、ずっとその企業で働く人もいる。
私もずっと決まったところで働く気はない。
ゴールはもう、自分で決めなきゃいけない。
それを教えてくれた気がした。
受験して、卒業して終わりではない、これからは。
それを実感した。それが、一番大きかった。
それはきっと、自分が今まではっきりとした、
例えば受験とか卒業とか、決められたゴールに向かって走っていたから。
これからは自分が決めたゴールに向かって、
地道に、生き抜いて、ゴールをしなければいけない。
他人には簡単なことかもしれないが、それは自分にとって
とても大きなことだ。

いつでも私は無理をしたがる。
周りから反対されても無理矢理突破して、ギリギリでゴールしようとする。
これからはそれが通用しないのだ。
自分の判断でゴールを決め、自分のペースで歩き、
最後までやり遂げなければいけない。
そしてそれを「自分らしい」と誇れること。
それが一番大切だ。

ああ、忘れていた、もうひとつ。
周りには自分を支えてくれる人がいること。
大抵みんな物好きで世話を焼いてくれているんだけど、
例えばこれから私が本当に中国に行くことになったら
今までのように手の届くところに助けてくれる人がいる訳ではない。
ま、でもその時はその時で。
しかし、本当に自分は、人に生かされている。
これからもきっとそう。私は誰かに生かされて生きていく。
でもそれは恥ずべきことではない。
多分私も、きっとどこかで誰かを生かしている。

人よりも苦労したか、してないかはどうでもいいけど、
学んだものは自分にとって本当に大きかった。
これからはそれを踏み締めて、噛み締めて生きていく。
それだけのことだ。

ってこんな文章をルーズソックス(だって今日寒い!)履いて
書いてるものだから人って分かりませんよね。


...



 

 

 

 

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