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アウト オブ 眼チュウ - 2004年09月13日(月)

恋愛強化月間。


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前回も書いたのだが、
「他人に全く興味がない」男性が私の回りに二人いる。
どこか、心ここにあらずというか。
悪いことではない。
むしろそのせいで彼らはとても苦労してるのだと思うが、
私にしてみりゃ正反対でおもしろい。
とても、引き付けられるものがある。

昨日のお誕生日会でそのうちの一人とお話をした。
単刀直入に、私は彼に
「あなたは他人に全く興味がないでしょ」というと
ちょっと笑いつつも苦い顔をされた。
どうやらこういう話をされる時は(特に、多分女の子に)
ちょっとカノジョトケンカワカレみたいな話の展開が多いようで。
「どうして!?」と揺すられるらしい。
「どうしてって言われてもネ…」のレベルの話なので、
それは相手の理解がなくては解決できない、に終わる。
彼は誰に何と言われようと、他人に興味を持たない人間なのだ。

多分、相手がどこの誰でも、
自分に興味を全く持たれなかったらちょっと不快というか、
寂しい感じがする。
前言ったことを覚えていないとか。誕生日を覚えていないとか。
しかし、他人に全く興味がない彼らはまたちょっと違う。
「ものすごくどうでもいいこと」をこちらの視点おかまいなしに勝手に覚えている。
例えば自分にとって「私は今国分寺に一人暮らし」と言う項目と、
「自分の母が最近ヨン様にハマっている」という項目の二つのうち、
「恋する乙女の心情」としては前者を覚えていてほしかったりする。
なのに彼らは「こいつのかーちゃんヨン様ファン」が自分にとっておもしろかったら、
確実に「それしか」覚えていない。
目の前にいる相手が一人暮らしかどうかは自分には関係ない。
どこに住んでいてもスルーである。
だけど、例えば「なんでおばさま方はヨン様好きなんだろう」とかいう話題が自分にとって結構面白い課題だったら、
「こいつのかーちゃんもその一員か」って事の方が自分にとって有益であり、興味をそそる。
相手の心境なんて二の次だ。

私は人に対して興味を持つ人間なので、
相手の心境をちょっとさぐってから、
「こいつこういう話題好きだな」とか
「このへんの話忘れたら不快に思うだろうから覚えておかなきゃ」と思う。
自分にとって相手の持つ話題の有益無益は関係ない。
目の前にいる人間の全ての輪郭を失わないように努めることで、
自分の相手に対する好奇心を満たすのだ。
ある種のゲームみたいなもの。

どちらが得かなんてどうでもいいことだが、
多分、生まれもって他人に興味を持たない人は、
そうでない人と比べたら少し周囲に誤解されやすい。
でも、私はちょっと羨ましい。
他人に興味が無い分、彼らは自分に対して興味を持たれても、
不快に思ったり重く感じたりすることが無い。
私のように、他人に対してものすごく興味を持つ人間は、
自分に対して少しでも過剰に興味を持たれるとものすごく不快に思う。
私は自分が相手に対して持った興味の度合いが自分に対する相手からの興味の度合いを越した時に、
拒否反応を起こしてとんでもないことをやらかしてしまう。
今までこれで、いろんな人々(特に男性)を泣かせてきたことを
ここでついでに懺悔しますごめんなさい。ほんとすいません。

人と、うまく興味を持ち合うことをしていかなければ、
ちょっと私はこの先、難しい。
ちゃんとした大人になれない気がする。
バランスがとれないから。
多分、他人に興味を持たない彼らが周囲に誤解されて立ち止まるように、
私も同じような部分で、悩み、立ち止まらなければならない。
結局両方とも、損しているのかな?
ここまで根本的で致命的だともう損得は関係ないわなぁ。


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