我侭ばかりを云っている 死にたいだとか消えたいだとか 選んで望んで生まれた訳では無いにしろ もう此処で生きてしまっているのに
死にたければ幾らでも
飛び降りる場所も沈む場所も 鼓動を止めるナイフも呼吸を止める薬も 踏み切れば最後 何でも手に入る場所に居る
苛む日常も 煩わしい声も 嫌悪する温もりも
それを 振り払える術も
独り冷めていく部屋だって、既に
此処に。
+ + + + +
逢いたい
どんな表情して笑うのか。
何か、傍に居る友達より
親しい気がしちゃうよ。
何も知らないのにね。
ねぇ。
私の大好きな真冬の空の下
見知らぬ雑踏の中で
逢いましょうか。
幾つも在る我侭の中から一つ。
消えたいなんて科白を
考えも出来ない位
私に笑顔をください。
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