私の右手の傷痕の上に蝶が舞うようになってから一月が経ちます。蜘蛛の巣に掛った蝶。あ、舞えないや。体育学の授業中にサラリとノートに描いた落書き。一生ものの傷と未だ称されるものに対して余りに簡易。それが私。その上に付け足したlife or deathの言葉通り私の生死は続いてゆく。全て、この手で選び取れる。