限定鼓動

2005年02月22日(火) no titled

厭なことがあって、少し気分が塞ぎます。
厭なこと、と云うか、気が進まないのとその物事に対しての嫌悪感。
兎角、思い悩むのは余り向かないのです。
面倒なことは余り、考えられないのです。


今日も引き続き、試験中。
そういえば専門の中の1教科、クラスの半数以上が落としたそうです。
担当教師も余りの酷さに驚き、難しくすると云っていた再試の問題を
通常レベルに落として作り直したそうです(笑)。
マークシートやから何とかなるかも知れんと、淡く期待してた自分が馬鹿でした。
勉強してない奴が、そうそう超えていける程
この分野は軽くも無く。
とりあえずは受け切るのみ。後、3日。

そういえば
やたら声を掛けてくれたり、体調を気にして下さってる事務の方がいるのですが
放課後、久し振りに会いました。
いつも笑顔で大きな声で喋ってくれるじーちゃんですが
今日はただ、いけるか?来んようになるかと心配でおれんわ。と
真剣な顔で云われました。
苦笑うしか術は無く、ちゃんと来てますよ、と返事するのが一杯でした。
退学だの休学だのの話を知ってて声を掛けてくれたのかは判りませんが
「学校に来なくなる」ことを考えてる現状では、心配が痛い。
優しい声を掛けられる程に、申し訳なく思うけれど
頑張って来ます、とは云えず。
倒れた時や、事故した時にも思ったけれど
この学校の人たちは、皆、とてもいい人ばかりです。
やからきっと、余計、居た堪れなくなるのだけれど。



+ + + + +



夢に見ることも無く
実感らしい実感も無く
毎日、夕食の準備をしながら
此処に立っていた筈の母親の姿を考える。

買い物にでも出て行ってて、少ししたら車のエンジン音がして
何も変わらず、母親が帰ってくる。
そんなことを考える。
醒めない夢のように止め処なく、
実感の無い私は
只管、母親の帰りを待っている時間として毎日を過ごす。

記憶は留まらない。
母さんの声が早から薄れていく気がする。
記憶は何とも薄情で、何もかもがどんどん薄れていく。
ただ、呼吸が止まった一瞬。
あの人の最期の呼吸とそれが途切れたその瞬間だけは
断片のように、それだけ鮮明過ぎるくらいに残っている。
只、眠り続けるだけでも其処に居て欲しかった。
それを願うのはお前のエゴだ、と云われて
理解はできたけれど
それでも私は、まだ母さんと居たかった。


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陽 [MAIL]