そうやって
誤魔化し誤魔化し 僕らは何を得たんだろう
―先刻まで泣いていたよ ―もう2度と晴れることの無い空みたいに泣いてた
日々は幾つも繰り返し 同じ日は二度と来ないと云う けれど変わりないこの日常に 密かな終わりを告げたのはアナタ
「サヨナラ」
辛うじて保っていた 世界は儚く崩れていった それでも訪れる夜明けと共に 僕は又、僕を纏う 取り繕われた布のように
変わりない表情で 変わりない笑顔で この名前を平気で呼ぶアナタが嫌い アナタのただ一云で すべては脆く壊れてったのに
「―――」
今日もまた 誤魔化し誤魔化し歩いてく 笑いながらふざけながら 平然と アナタの名前を唇に乗せ
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