限定鼓動

2005年07月13日(水) no titled

私が間に入った、父と母との最期の喧嘩
その時に私が云った。

壊したいん?

そう、父を責めた。


母がいなくなって
漸く、どうにか廻りだした家族を
結局、壊したのは私だ。
私が家を出て
我儘を通したから。
せめて一周忌。
この初盆が過ぎるまで
私は母の傍に居るべきではなかったか。

どうしようと母は戻ってこないし
どうしたって二度と上手くは廻らなかっただろう家族だ。
けれど、母がしてきたことを
少しでも自分が代わりにすることが
自分への嫌悪と責めを和らげていた。
これだけ母はしんどかったんだと
実感することが、その瞬間が償いのようだった。
それを放棄した自分への嫌悪は募る。
日々を苛む。

けじめをつけるべきでは無かったか。
周囲がどうより、せめて自分の中でのけじめを。
自分に云い訳できる程度の行いを、せめて。


壊れたものは二度と戻らない。
ただ、キズを隠しながら修正するのは可能だった。
それを傷口から打ち壊したのは私。



愛する人の傍に居て
消えない闇は更に広がる。
新たな自己嫌悪を抱え。




何も考えなくていいように
もう誰も想わなくていいように

消えたい。壊れたい。


死にたい。


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陽 [MAIL]