動けない身体が動かない呼吸が忙しない鼓動が煩い厭気が差すこの『生きている』という証のような身体の異常耳鳴りは拍動滞ることなく流れる速さを増す血流眼前は真っ暗にそれでも踏み留まろうとする足厭気が差す切っても何度切り刻んでも塞がろうとする傷増えるだけの痕止まない涙止まろうとする血人は何れ死ぬのに?それが今だからって何?厭気が差すの。…−生きようとしているこの身体全てに。