担任から電話がきてました。 身に覚えがあるので、着信見た瞬間固まってました。
着信時に出られなかったのは、仕事してたので仕方ないとして。 不在着信を認めてから掛けなおさないのは 少し、常識はずれです。
でもねぇ、掛けなおせないですよ担任には。 多分、副担任なら掛けなおしてたでしょう。 それなりに思うことがあるから…。
この人の云うことは正しいけれど、そもそもの見解を誤ってる。 それじゃぁ、正しいこともすべてあたしには届かない。 あたしが見る世界とこの人が見る世界は隔絶されていて、 掠る場所もなくて あたしは決してこの人を拒絶しないけど、許容範囲には入らない。 という何だか訳のわからない理論でもって、 自分と他人、というわかりやすいカテゴリーの中 見知らぬ他人に最も近いところに位置する知ってる人。ってな認識。 なもんで、見知らぬ他人が幾ら傷もうと知ったこっちゃ無いあたしは この人に痛みなど感じないのです。 だから申し訳ないとも思わないし、 この人はこの人、あたしはあたしの理論で生きてると思ってますから 別段、電話かけられようが、説教されようがどうでもいいのです。
でも担任は違います。 優しいのです。ともすれば、優し「過ぎる」くらいに。 あたしみたいなのに、関わった所為で あんな憔悴した顔をさせてしまった。 あの人が何を思っていたのか、どう考えていたのか それはあたしにはわかりませんよ。でもね。 ただ、もし、あの表情が本当に憔悴した表情であったのだとして あれがあたしの所為で崩れた笑顔であったのなら。 あたしの為に痛める心など持ち合わせてはいけません。 先生、ごめん。と、それ以外に、何を話せるというのでしょう。 今更ながら、合わせる顔がない、というやつです。 電話取らない方が心配かけるくらい分かってますが。
案の定、父に電話が掛かり、先生にちゃんと掛け直すようにと云われました。 それでも放って置いたら、相方さんに掛かってきましたよ。 …つうか相方さんの電話番号知ってたんだね。 お前なぁ、先生には掛け直せよ心配さすな…と若干叱られました。 でもね、無茶です。 距離を一端、置いてしまえばもう無理。 今まで過ごしてきたことまで全部蘇ってくるから 申し訳ない以外の感情に何があるでしょう。
…先生、ごめん。
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